C.ルメール騎手の菊花賞歴代最多タイ5勝目なるか 初勝利の2016年を振り返る

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2025年10月23日 07:30  netkeiba

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16年の菊花賞はサトノダイヤモンドが制した(16年10月撮影、ユーザー提供:アイガモさん)
 C.ルメール騎手は歴代単独2位の菊花賞4勝を挙げている。今年は武豊騎手と並んで歴代最多タイの5勝目がかかるが、今回は少しタイムスリップ。ルメール騎手が2回目の参戦にしてサトノダイヤモンドで初勝利した16年の一戦を振り返る。

 サトノダイヤモンドとルメール騎手は、春のクラシックで悔しい思いをしていた。デビュー3連勝を果たし、皐月賞では1番人気に支持されたものの3着に敗退。続く日本ダービーで雪辱を期したが、マカヒキとの壮絶な競り合いの末、僅かにハナ差屈して無冠に終わっていたのだ。

 そして迎えた秋、サトノダイヤモンドとルメール騎手は神戸新聞杯を勝利し、大目標の菊花賞に向かった。皐月賞馬のディーマジェスティとの一騎打ちムードに包まれた一戦。しかし、終わってみればサトノダイヤモンドの独壇場だった。道中は中団を追走。そして2周目の坂を下って、4角で外から差を詰める。外から迫るディーマジェスティとのマッチレースか!? そう思ったのも束の間、サトノダイヤモンドが後続との差を一気に広げた。ルメール騎手の左ムチに応えて脚を伸ばし、2着のレインボーラインに2馬身半差の完勝。絶対に落とせない三冠最終戦を、完璧なレースで仕留めてみせたのだった。

 ルメール騎手はその後、18年にフィエールマン、23年にドゥレッツァ、24年にアーバンシックで菊花賞を制し、「令和の菊男」というべき存在感を発揮している。今年は青葉賞覇者のエネルジコで参戦予定。史上初の3連覇、そして歴代最多タイの5勝目となるか。その手腕に要注目となる。

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