
今日23日は富士山で初冠雪が観測されました。平年より21日遅く、昨年より15日早い観測です。10月23日の観測は、過去4番目に遅い記録です。
富士山で初冠雪 平年より21日遅く 過去4番目に遅い観測
今日23日、甲府地方気象台で、富士山の初冠雪を観測しました。平年より21日遅く、昨年より15日早い観測です。10月23日の観測は、1961年、1969年、2017年と並んで過去4番目に遅い記録です。
【富士山の初冠雪(遅い順)】
・11月7日(2024年)
・10月26日(2016年、1955年)
・10月23日(今年、2017年、1969年、1961年)
昨日22日は、関東甲信は本州の南岸に停滞する前線の影響で広い範囲で降水がありました。また、前線の北側の冷たい空気に包まれて、季節外れの寒さとなりました。
富士山山頂では昨日は一日を通して気温が0℃未満の「真冬日」となったため、雨ではなく雪が降ったとみられます。
初冠雪とは?
初冠雪とは、8月1日から翌年の7月31日までに山麓の気象官署から見て、山頂付近が初めて積雪などで、白く見えることを言います。
初冠雪は初雪とは違い、麓の気象台から山の山頂付近が雪などで白く見えることが条件です。山に登って、雪が降っていることが分かっても、初冠雪とはなりません。
また、麓から見えることが条件で、山にいくら雪が積もっていても、雲に邪魔されて見えない場合も初冠雪にはなりません。遠くから見えるくらいの雪が積もり、その後、晴れて、麓から確認できたときに、初冠雪となります。
なお、富士山の初冠雪は、「一日の平均気温が、その年の最も高い日」の後に、山頂付近が雪などによって白く見える様子が、麓の気象台から見えたことが、観測の条件です。
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