【ドラフト】12球団の1位指名予想、過去10年の指名&抽選結果/一覧

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2025年10月23日 08:17  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

25年ドラフト指名順

<プロ野球ドラフト会議>◇23日



プロ野球のドラフト会議が23日、午後4時50分から都内で開催される。


前日までに1位指名を公表したのは3球団。


22日は新たに巨人が鷺宮製作所・竹丸和幸投手(23=城西大)を1位指名することを公表。広島は13日に創価大・立石正広内野手(4年=高川学園)の1位指名を表明し、西武は21日に明大・小島大河捕手(4年=東海大相模)の1位指名を明らかにした。


大学NO・1スラッガー創価大・立石正広内野手(4年)は5球団の競合が確実な情勢となっている。


各球団の1位指名選手と外れ1位選手を予想した。(12球団のドラフト表も併せて参照してください)


★阪神 1位指名の選手について、畑山統括スカウトは「まだ決まっていません。例年通り、あした当日決めます」と公表しなかった。全体の指名候補については「例年よりちょっと多いぐらいかなという感じ」と話し、70人前後に絞ったとみられる。昨年は育成を含めて指名した9人中5人が独立リーグ出身の選手となったが「(カテゴリーの)割合が例年とは多少違うかな」と説明した。


★DeNA 投手陣の底上げで中長期的な常勝軍団を目指す。1位指名は例年通り明言せず。強力打線の一方で、投手陣の強化は最重要課題で即戦力の青学大・中西らが候補に挙がる。長谷川編成部長は「いくつかの選択肢に絞りました。明日当日集まって、最後決められたら。1回だけでなく、優勝し続けられるような戦力を整えたい」とした。指名人数は例年以下の4、5人とみられる。


★巨人 スカウト会議を行い、鷺宮製作所の23歳左腕竹丸を1位指名することを決めた。榑松スカウト部スカウトディレクターは「補強ポイントの左の先発ローテを担える素材ということで、話し合った結果、竹丸投手を一番に評価させていただいた」と公表。最速152キロの本格派左腕を「先発タイプで長いイニングを投げられますし、フォームのバランスもいい。非常に力のある投手」と評価した。


★中日 22日、3時間に及ぶスカウト会議を実施し、1位では投手を指名する方針を固めた。井上監督は「投手でいきます。新聞などで名前が挙がっている選手で、間違いないです」と説明した。青学大・中西や健大高崎・石垣元らをリストアップしてきたが、即戦力の中西が最有力とみられる。公表に至らなかった理由については「もう1回、練ろうかという話になりました」と明かした。


★広島 都内で行われたスカウト会議で、12球団最速で公表した創価大・立石の1位指名を確認した。「スケールの大きさを感じる。4番を打てる素材」と、高く評価している新井監督がくじを引く。23年は楽天との競合の末に青学大・常広の交渉権を獲得。昨年は、5球団で競合した明大・宗山との交渉権を逃した。3年連続となる抽選にも「力で縁をたぐり寄せたい」と鼻息は荒い。


★ヤクルト 1位指名は創価大・立石で最有力となった。都内でスカウト会議に出席した池山監督は公言を控えた上で、立石の潜在能力を問われ「縁があったらということだと思う。(結論に)こぎつけるな。僕もスカウトも球団も気持ちは一緒だった」と笑顔で指名をにおわせた。同会議では満場一致で1位指名は絞り込まれたという。今オフに村上がメジャー挑戦する中、未来の4番候補を狙う。


★ソフトバンク 1位指名について永井編成育成本部長は「決めました」と明言したが、2年連続で「公表せずでいきます」と方針を明かした。1位の最有力は創価大・立石だ。候補選手の絞り込みにあたっては「全体の比率としては例年に比べると高校生の候補が少ないイメージ」と説明。一方で健大高崎・石垣元は高評価しており、指名人数は他球団の状況次第で「人数が上下する」と作戦を練る。


★日本ハム 1位指名は当日に決定する。創価大・立石が有力視されるが、健大高崎・石垣元も双璧の評価とみられる。スカウト会議に出席した栗山CBOは、投手か野手かと問われて「本当に、どっちかだよ。みんなが思っているとおりの、どっちかなんだよ、きっと。普通に考えればね」と話すにとどめた。全体では約70人に指名候補を絞り、最後まで情報収集しながらドラフト本番に臨む。


★オリックス 1位は青学大の最速152キロ右腕、中西が最有力となった。ドラフト前日のスカウト会議終了後も1位を公表せず。投手か野手か、即戦力か将来性かの言及もなかったが、宮城、九里、曽谷らに続く先発投手の整備は急務。大学球界屈指の右腕は補強ポイントにはまる。一方で外れ1位候補には高校生の筆頭候補、健大高崎・石垣元を挙げ、将来のエース育成にも目を向ける。


★楽天 投手中心のドラフト会議になる見込みだ。ドラフト1位はすでに決まっているというが、3年連続で非公表となった。スカウト会議後に取材対応した石井GMは「ピッチャーでいきます」と明かした上で「投手中心になると思う」。花園大・藤原、亜大・斉藤、健大高崎・石垣元らが1位候補となりそうだ。今季は球団初の規定投球回到達者がゼロ。4位からの巻き返しへ投手陣を強化する。


★西武 1位指名は明大・小島河で公言済みで、2位以降も即戦力を主体に狙っていく。とはいえ捕手は小島河1人ではとどまらず、複数の候補選手をリストアップ済みだ。米スタンフォード大・佐々木について、広池本部長は打力を高く評価しつつも「来年のシーズンもアメリカのドラフトもある。非常に判断が難しい選手」と話すにとどめた。支配下での指名人数は5、6人の見込みだ。


★ロッテ 就任後初のドラフト会議を控えたサブロー監督は、1位指名選手については「決まっていないです。もちろん僕らはそりゃ即戦力が欲しいけど。まあ、でもやっぱりフロントが決めることだと思う」と慎重な姿勢を示した。さらに「年に1回のことですし、ここまで一生懸命仕事してきたわけですから、それを信じようとは思ってます」と、スカウト陣への信頼を口にした。


◆残り物に福 抽選で最後に引いたくじが当たった主なケースは、89年野茂英雄(新日鉄堺)→8球団目の近鉄仰木監督、92年松井秀喜(星稜)→4球団目の巨人長嶋監督、同年伊藤智仁(三菱自動車京都)→3球団目のヤクルト野村監督などがある。07年高校生ドラフトの中田翔(大阪桐蔭)→4球団目の日本ハム藤井球団社長、10年大石達也(早大)→6球団目の西武渡辺監督も最後のくじ引きで当てた。

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