自身CL初ゴールも、エキティケは喜びを爆発させず [写真]=Getty Images リヴァプールは22日、チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第3節で日本代表MF堂安律を擁するフランクフルトに5−1で勝利した。同試合の同点ゴールを挙げたフランス代表FWウーゴ・エキティケが、『TNT Sports』を通して率直な思いを口にした。
現在公式戦4連敗中のリヴァプールが、4戦未勝利と同様に苦しむフランクフルトの本拠地に乗り込んだゲームは、26分にデンマーク代表DFラスムス・クリステンセンの得点でフランクフルトが先手を取る。それでも35分、スコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンからのスルーパスで、背後へ抜け出したエキティケが、GKとの1対1を制して同点ゴールを記録。見事なロングカウンターを完結させると、前半終盤にはセットプレーで2得点を奪い、後半にもオランダ代表FWコーディ・ガクポとハンガリー代表MFドミニク・ソボスライが得点。終わってみれば5−1で、リヴァプールが直近の不調を忘れさせるゴールショーを披露した。
エキティケにとってフランクフルトは、今夏にリヴァプールへ完全移籍するまで1年半の月日を過ごし、“ステップアップ”のきっかけを得たクラブだ。エキティケは「ここに戻ってくることは、僕にとって特別な意味を持つ。ここは僕の家なのだから。ここにいるみんなのことを知っているし、僕にとって特別な試合だった」と古巣への愛情を口にする。一方で、リヴァプールの選手として「勝利が重要だったし、CLで初めて得点できたことは本当に嬉しい」と語り、勝利を喜んだ。
ゴールシーンについては、「ただ冷静さを保ち、できることをやっただけさ。GKが飛び出してくる時に脚を開くのは分かっていたから、その間を狙ってシュートを通そうとした。うまくいったから良かったよ」と振り返ったエキティケ。ゴールを奪った後はノーセレブレーションだったが、「フランクフルトが今の僕を育ててくれた。彼らなくして今の僕はない。だからこそ、敬意を払い、彼らが与えてくれたものへの感謝の気持ちを表したかったんだ」とその意図も説明した。
また、同試合ではスタートからスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクと2トップでコンビを組んだが、イサクはハーフタイムでイタリア代表FWフェデリコ・キエーザと交代した。イサクとのコンビについては、「彼は非常に優れた選手だ。時間をかけて協力し、良い形を見つけなければならない。次第に連携も深まり、(2トップも)機能するはず。共に成長できると信じているよ」と話している。
エキティケは今夏のリヴァプール加入後、12試合の出場で6得点と、明確な数字も残している。「素晴らしいチームメイトとスタッフに恵まれ、ここでの生活も愛しているよ」と正直な所感を口にしつつも、「ただし、このサッカーの世界では、継続こそ最も重要だ。この調子を維持できることを願っているし、冷静に、自分のやるべきことに集中したい」と、浮き足立つことなく未来を見据えた。
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