去就に注目が集まっているGK鈴木彩艶 [写真]=Getty Images パルマ・カルチョに所属する日本代表GK鈴木彩艶に複数クラブから関心が寄せられているようだ。21日、イタリア紙『Tuttosport』が伝えている。
2002年8月21日生まれで現在23歳の鈴木は浦和レッズの下部組織出身で、2021年に正式にトップチーム昇格した。2023年夏にベルギーのシント・トロイデンに加入すると、2024年7月にはパルマ・カルチョに完全移籍を果たし、同クラブでは中田英寿氏以来2人目の日本人選手となり、セリエAでは日本人初のGKとなった。
今季ここまで公式戦全9試合に先発出場するなど、主力として活躍している鈴木は、19日に行われたセリエA第7節のジェノア戦でもPKストップを含む大活躍を見せて、セリエAが選ぶ同試合のPOTM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に選出されていた。
そんな鈴木の現行契約は2029年6月30日までとなっているが、昨シーズンのUEFAカンファレンスリーグ(ECL)を制して、今夏のFIFAクラブワールドカップ2025でも優勝を果たしたチェルシーが、鈴木の獲得に興味を示しているという。
かねてより、GKの補強の必要性が指摘されているチェルシーは、今夏の移籍市場序盤ではミランに所属するフランス代表GKマイク・メニャンの獲得に動いたものの、最終的に獲得に至らず。ミランとの現行契約が今季限りとなっているため、来夏にフリーとなることから、再びメニャン獲得に動く可能性もある一方で、鈴木の活躍にも注目を示しており、メニャンの代わりに鈴木の獲得を狙う可能性も報じられている。
これに伴い、チェルシーは25日に行われるセリエA第8節のコモ戦に向けてスカウトを派遣することを検討している模様で、鈴木を綿密に確認しに行く可能性が指摘されている。
なお、メニャンの去就が不透明となっているミランも後釜として鈴木の獲得を検討しており、すでにPOTMに輝いたジェノア戦にはスカウトを派遣していたことも明らかになっている。
鈴木としては一定の出場機会を保証してくれるトップクラブへの移籍を望んでいることが予想されており、パルマ・カルチョとしては800万ユーロ(約14億円)で獲得した際の移籍金から、少なくとも3倍の金額を要求すると見られているが、果たして来夏に鈴木はビッグクラブへと移籍することになるのだろうか。