
今日(23日)、札幌管区気象台から最新の1か月予報が発表されました。期間の1週目は低気圧や前線、寒気の影響を受けやすいため、日本海側とオホーツク海側では平年より曇りや雨または雪の日が多くなる見込みです。また、気温は29日(水)頃まで平年並みか低いでしょう。しかし、2週目以降は気温が平年より高くなるため、このまま一気に冬本番となるわけではなさそうです。
1週目(10月25日〜10月31日) 26日(日)以降は雨や雪が降り、荒れた天気の恐れも
明日24日(金)は太平洋側を中心に広く晴れ間が出る見込みです。なお、網走などオホーツク海側や石狩湾周辺などでは所々で雨や雪が降るため、特に峠や山間部では路面状況の変化に注意して下さい。
25日(土)は割合晴れる所が多く、日差しを感じられて、外出や紅葉狩りなど行楽にもよい日和となりそうです。
しかし、26日(日)には日本海から低気圧が近づき、27日(月)にかけて各地とも雨が降るでしょう。山間部などでも降るものは雨となりそうです。局地的に降り方や風が強まり、荒れた天気となる恐れがあります。
28日(火)には雨雲は抜けていきますが、上空には強い寒気が流れ込むため、29日(水)頃まで日本海側では北部を中心に湿った雪の降る所があるでしょう。一方、オホーツク海側や太平洋側では広く晴れる見込みです。
最高気温は25日(土)から27日(月)にかけてはいったん平年並みとなるでしょう。最高気温は全般に14℃前後で、札幌や函館など15℃以上の気温となる所もあるため、寒さは24日(金)までに比べると和らぎそうです。
しかし、28日(火)は再び平年より4度ほど低くなり、最高気温でも一桁の所が多くなるでしょう。日々の気温差で体調を崩さないように注意して下さい。
2週目(11月1日〜11月7日) 季節の歩みは足踏み状態に
2週目の日本海側では平年と同様に、曇りや雨または雪の日が多くなり、太平洋側とオホーツク海側は天気が数日の周期で変わる見込みです。気温は平年より高いでしょう。かなり高くなる可能性もあり、このまま季節が一気に冬へと進んでいくわけではなさそうです。
10月上旬は所々で夏日(最高気温が25℃以上)を観測するなど、残暑が厳しい道内でしたが、10月中旬以降は平年並みの気温となる日が多くなり、峠を中心に雪の降った所もありました。季節が急速に進み、「今年は冬の訪れが早そうだな…」と感じている方も多いかもしれません。しかし、実は10月後半に道北の平地で初雪となったり、所々で氷点下の冷え込みを観測するのも、季節の歩みとしては極端に早いわけではありません。
そして、今年のこの期間は気温が平年よりも高い予想のため、いったん季節の歩みとしては足踏み状態となり、本格的な冬への準備期間ともいえそうです。タイヤ交換の予定を入れたり、冬服の準備をしたり、雪や寒さへの準備を整えておきましょう。
3〜4週目(11月8日〜11月21日) 近づく本格的な雪シーズン 雪や寒さへの準備を
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3〜4週目は寒気の影響を受けにくいため、日本海側では平年に比べて曇りや雨または雪の日が少ない見込みです。オホーツク海側と太平洋側の天気は数日の周期で変わり、太平洋側は平年と同様に晴れの日が多くなるでしょう。気温は2週目に引き続き平年より高く、季節はゆっくりと進んでいく見込みです。
季節の歩みはゆっくりとはいえ、暦の上では冬に突入します。(今年の立冬は11月7日)
比較的気温が平年と比べて高めで経過した昨シーズンの札幌でも、11月上旬には1センチ以上の雪が降り、下旬には10センチ以上の雪が積もりました。冷え込みも強まっていき、11月18日には最低気温が氷点下2.9℃と、シーズン初めて冬日(最低気温が0℃未満)を観測しました。平年より高い気温とはいえ、季節は着実に進み、本格的な雪のシーズンに入ります。寒さ対策に加えて、スコップなど除雪グッズの準備も行っておきましょう。