<プロ野球ドラフト会議>◇23日
鷺宮製作所の竹丸和幸投手(23=城西大)が、巨人から1位指名を受けた。
中学時代は体の大きなライバルに押され「こういうやつがプロになるんだろうな」と思い、崇徳(広島)時代は「野球はもういいかな」とも考えた。城西大ではリリーフ起用が続き、学生時代はエースの座は奪えなかった。
社会人野球に身を投じ2年。トレーナーから与えられた筋トレメニューを週2回行うと、周囲から「マッチ棒」「つまようじ」と言われていた体はみるみるうちに変貌。入社時から8キロ増量するほどまでに成長すると、球威も増量効果でアップ。最速152キロの直球と変化球を織り交ぜながら、打者を惑わせる即戦力左腕へと飛躍。一躍ドラフトの中心になった。
予想を超える成長速度に驚きながらも「自分はもともとすごいところにいたわけではないので」と自分を見失わない。地に足を付けたまま、非エリートの星が今度はプロの舞台で下克上に挑む。
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▽巨人森中スカウト 細身な体で直球の伸びと制球力の良い左腕。キレの良い変化球が武器。社会人になって伸びた投手。
◆竹丸和幸(たけまる・かずゆき)2002年(平14)2月26日、広島市生まれ。小学2年で野球を始め、中学までは軟式チームでプレーした。崇徳、城西大を経て鷺宮製作所に入社。学生時代はリリーフだったが、入社後は最速152キロのエース左腕に成長した。趣味は寝ること。好きな食べ物は焼き肉。179センチ、75キロ。左投げ左打ち。
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