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10月21に新内閣を発足させた高市早苗首相(64)。憲政史上初めての女性首相ということもあり、女性閣僚の起用に大きな注目が集まる中、片山さつき財務相(66)、小野田紀美経済安保担当相(42)の2名が入閣を果たした。
小野田氏は今回が初入閣となり、自民党総裁選では「チーム・サナエ」のキャプテンを務めるなど、高市氏を支えた立役者の一人だ。
「小野田氏は経済安保担当相と、新設された外国人政策担当相を兼務します。政界のキャリアでいえば、参院当選2回、42歳とまだ若手ですが、’22年の参院選では公明党の支援を受けずに圧勝したことから“岡山のジャンヌダルク”との呼び名が付いたことも。
高市氏に近い政治信条で知られ、保守層からの人気が高いほか、アニメやゲームに造詣が深いという“ガチヲタ”キャラも相まって、今回起用された10人の初入閣組の中では、いま最も注目を集めている存在でしょう」(政治部記者)
そんな小野田氏だが、入閣直後から波乱を巻き起こした。21日夕、官邸を出ていく小野田氏にぶら下がり取材を試みようと、報道各社の記者がその後を追ったのだが……。
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「大丈夫でーす、すみません。NGで。ありがとうございます。ちょっと時間がなくて、すぐに明日の準備をしなくてはいけないので」
他の閣僚が取材に応じるなか、小野田氏はこう言い残し、足早に去って行ったのだ。22日の就任記者会見では、「一部の外国人による犯罪や迷惑行為、各種制度の不適切な利用などにより、国民の皆さまが不安や不公平を感じる状況も現在生じています。排外主義に陥ってはなりませんが、国民の皆様の安全安心の確保は経済成長に不可欠です」など所信を述べ、記者の質問にも答えていたのだが、Xでは先の“NG対応”を疑問視するユーザーも多かった。
《メディアの取材拒否する大臣は不適格だ》
《大丈夫でーす、じゃねーのよ。国民には知る権利がある》
《取材者の先の国民に対してどんな気持ちでいるの?》
いっぽう、小野田氏が入閣直後で多忙という事情に触れ、こんな擁護の声も。
《時間の無駄だからでしょう?小野田先生忙しいもん 構ってる暇ないでしょ》
《忙しいって言ってるでしょ。小野田さんの邪魔しないで》
《小野田大臣は国の仕事で忙しいんだ!「時間が無いので」とおっしゃっただろ?》
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閣僚就任当日のメディア対応を断った小野田氏だが、もう一つ“ブロック”しているものが――。
「小野田氏のXアカウントは、80万人と政治家では上位のフォロワー数を誇ります。しかし、閣僚に就任したあたりから、多数のユーザーが“小野田氏にブロックされている”と訴えています。
もちろん私人公人関係なく、ブロックする権利は誰もが平等に有しており、小野田氏が誰をブロックしても問題はありません。ただ、小野田氏に対して、直接リプライを送るなど、特に接触したことがないユーザーからも“ブロックされた”という報告が散見されます。小野田氏は公人であり、今や大臣という日本国の舵取りを担う人物ですからね……。
政治家のX運用といえば、河野太郎元デジ相(62)もブロック機能を多用。『誹謗中傷はダメだ』と理由を説明していますが、正当な批判も遮っているとして、基準を疑問視する声も多く寄せられてきました」(WEBメディア記者)
小野田氏は、Xアカウントのプロフィールで《小野田紀美(おのだきみ)日常呟き&岡山宣伝アカウント。本人だけど非公式。Twitterでは個人的な趣味や日常話も多いのでご注意下さい》と記しており、政治家としてのオフィシャルな発信は主にフェイスブックで行っているようだ。
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実は、そんな小野田氏は過去、Xでユーザーをブロックすることについて見解を明かしていたことがある。以下、過去の投稿を引用する。
《某方のブロックについてよくリプ頂くのですが、私はブロック肯定派です。Twitterは全政治家マストの仕事上の義務ではなくあくまで趣味みたいな追加要素。
趣味の庭を誰に見せるかは個人の自由だと思います。「有権者をブロックなど!」と言いますが、匿名では選挙区の有権者か国民かも分かりませんし》(’20年9月18日)
《どんな方をミュートにするかブロックするかは個人の裁量によるところだと思いますが、私の場合は巻き込みリプしまくってくるケースは通知が埋まってしまうのでミュートにする場合も。ブロックは、アンチ等が引用RTやリプで反応してくれたら「あ、これはご丁寧にお知らせどうも」ポチーとか色々です》(’21年9月13日)
《前から言ってますが私めちゃくちゃブロックします。「〇〇とリプしたらブロックされたー!」とかちょこちょこ言われてるみたいですけど、リプの内容でブロックしたんじゃなく多分態度悪かったとかしつこかったとかですね。さっきもいきなり呼び捨てでお前呼ばわりしてきた人いたんでブロック》(’22年11月26日)
なお、確認したところ、本誌の公式Xアカウントもブロックされていることが判明。国民にとって政治家のSNSアカウントは活動の内容、その人となりを知るうえで重要なツールだ。閣僚となった後も小野田氏のXの運用指針は変わらないのか。
本誌が10月23日、小野田氏の国会事務所に、ブロックする基準や理由などについて聞くべく問い合わせたところ、担当者からはこんな旨の返答が。
「大変申し訳ございません。取材はお受けしておりません」
本紙記者がFAXで質問状を送付したいと要望するも、担当者は同様の旨を繰り返すのだった。
なお、これは小野田氏が入閣以前から取ってきた方針であることも説明された。また、小野田氏の公式HP上には「ご意見」フォームがあり、メールを送信できる仕様になっているが、これについて、担当者は「(小野田氏が)すべて目を通しております」と話していた。
取材からXまで、“ブロック”を連発する小野田氏。重要閣僚を務める身として、国民の声を“聞く力”が試されている――。
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