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<プロ野球ドラフト会議>◇23日
気持ちはすでにオレンジ色に染まっている。巨人から1位指名を受けた鷺宮製作所・竹丸和幸投手(23=城西大)が埼玉・狭山市の同社で会見に臨んだ。即戦力としての期待がかかる本格派左腕は「ドラフト1位という高い評価をしていただいてとてもうれしい。10年間1軍で活躍できるような選手になりたい」。社会人らしく、終始落ち着き払った表情で言葉を紡いだ。
だが、思わぬ質問に少しだけ表情が緩んだ。大の阪神ファンだという父からは「おめでとうっていう言葉だけでした」と苦笑い。ライバル球団への入団となったが「しょうがないので、対戦したら抑えられるように頑張りたい」。対戦したい打者は阪神佐藤輝で「今年のホームラン王ですし、それが一番の理由です」と力を込めた。
その名の通り“竹”のような成長速度でドラ1にまで成り上がった。高校時代はエースではなく、大学でもリリーフが主戦場。同社への入社が転機となった。「トレーニングを社会人になってからするようになったのが一番大きく変わりました」とそれまでやってこなかったウエートトレーニングに着手。その結果、2年間で体重が8キロアップし、最速も152キロにまで伸びた。プロ入りまでの道のりは「野球をやめなかった。本当にそれに尽きる」と感慨にふけった。
会見後には巨人のユニホームに袖を通し、記念撮影に臨んだ。「もう伝えたんですけど、改めて親には(感謝の思いを)伝えたいと思います」。タテジマではなくても、両親は喜んでいるはずだ。【水谷京裕】
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