<プロ野球ドラフト会議>◇23日
中日から1位指名された青学大・中西聖輝投手(4年=智弁和歌山)が、プロでも日本一へ導く。高校、大学とチームを日本一に導いた最速152キロ右腕は「どのステージでも1番になる気持ちでプレーをしています」と、胸を張った。
恵まれた野球環境が、中西を成長させた。「プロ野球」を本気で目標に掲げたのは中学時代。在籍した奈良・橿原磯城シニアのOBには巨人岡本、元巨人の鍬原らがおり、オフには練習に訪れた。「岡本さんのバッティングは聞いたことがない打球音。鍬原さんの遠投はありえへんぐらいの伸びる球でした」。圧倒されながらも「本気で僕もこうなりたい」と、高い目標を掲げ成長。智弁和歌山では甲子園優勝投手に輝いた。
大学進学前には右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術を受け、優勝投手のプライドを捨てリハビリに専念。地道な努力で直球とフォークを磨き優勝に導いた。「チームのために腕を振ることを学んだのが大学です」と胸を張る。「プロでもチームを勝たせたい」。中日の大きな力になる。
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