<プロ野球ドラフト会議>◇23日
法大・松下歩叶内野手(4年=桐蔭学園)は真っすぐにスクリーンを見続けた。自身の名前が呼ばれても表情は変わらず。「すごくびっくりして、これは現実なのかっていう気持ちがあって」と冷静だった。ヤクルトからの単独1位指名が決まると、その表情は一気に笑顔に。「1年間ずっとドラフト1位でプロの世界に行きたいっていう目標を持ってやってきたので、非常にうれしい」とかみしめた。
走攻守3拍子そろった大学球界屈指の強打者だ。東京6大学リーグでは現役最多の通算12本塁打を放ち、三塁手として軽快な守備も披露する。ヤクルトの「4番三塁」を担ってきた主砲・村上は今オフに米メジャーに挑戦。“ポスト村上”として期待も受けるが、「自分は自分の形でチームに貢献したい。打点を多く稼ぐバッターになって、チームを勝たせられるように」。自分らしく、新たな舞台で躍動する。
ヤクルトの本拠地は神宮球場。「打席に立った時の景色、構えた時の眺めがすごく好き」と慣れ親しんだ球場への思いをはせた。「1年目から活躍して、チームの優勝に貢献できるように全力で頑張ります」。その瞳の中で、静かな闘志が燃えていた。【山本佳央】
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