【ドラフト】ヤクルト総括 支配下7人指名で高校生1人、小川GM「戦力の補強が一番のメイン」

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2025年10月23日 20:55  日刊スポーツ

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グッズを手に笑顔で写真に納まるヤクルトドラフト1位指名を受けた法大・松下(撮影・河田真司)

<プロ野球ドラフト会議>◇23日



ヤクルトはドラフト1位の法大・松下歩叶内野手(桐蔭学園)ら支配下7人、育成1人の指名した。


支配下指名の7人のうち6人が大学生、社会人を占めた。高校生は5位指名の東海大甲府・鈴木蓮吾投手だけ。即戦力に狙いを絞って指名した。


小川淳司GM(68)は「野手が補強ポイントだった。今までは高校生を2、3人必ず指名してきたが、今回は戦力の補強が一番のメインだった。非常にいいドラフトだった」と総括した。リストアップしていた米スタンフォード大・佐々木鱗太郎内野手(20)は回避。小川GMは「能力的には1位で指名されてもおかしくないと思っていたが、やっぱり1位で指名する球団があったのだなと。うちも(指名の可能性は)ゼロではなかった。ただ現状、そこまで上位で指名できる状況ではなかった」と説明。指名しても、入団に至るか流動的だっただけに1位指名は避けた。


■ヤクルト指名選手とスカウトコメント


1位 法大・松下歩叶


余田スカウト「打率と長打を兼ね備えた打撃が魅力で、コンパクトなスイングから力強い打球を広角に放つ。守備では球際に強く、柔らかなグラブさばきと安定した送球で内野を支える。キャプテンとしての責任感も強く、日頃からチームを引っ張る中心的存在」


2位 城西大・松川玲央


丸山スカウト「走攻守3拍子そろった大型遊撃手。50メートル、5秒88を誇るスピードが最大の武器であり、思い切りの良いスタートで盗塁を仕掛けていける。シュアな打撃と広い守備範囲で将来のレギュラー候補として期待されるスピードスター」


3位 創価大・山崎太陽投手


押尾スカウト「身長193センチからのスピンの効いたストレートが最大の魅力で、スライダー、フォーク等の変化球にもキレがある。大きなスケール感があり、将来的には投手陣の柱となれる素材」


4位 トヨタ自動車・増居翔太投手


松岡スカウト「ストレート、変化球ともに高い操作性を誇り、安定感は抜群。投球フォームはボールの出所が見えにくく、打者に対して効果的。経験豊富な左腕として期待」


5位 東海大甲府・鈴木蓮吾投手


押尾スカウト「柔らかな肘の使いのしなやかなフォームで、スピンが効いたストレートを中心にキレの良さが際立つ。また変化球の腕の振りの良さも魅力である。将来的には先発の一角を担えるローテーション候補として期待」


6位 NTT東日本・石井巧内野手


押尾スカウト「決して派手さはないが、どんな場面でも冷静にプレー出来る。打撃に関しては広角に打ち分ける技術があり、守備力の高さが最大の魅力となる。唯一無二のチームに欠かせない存在となれる」


7位 エネオス・飯田琉斗投手


余田スカウト「強靭なフィジカルを持つ高出力型の右腕。安定したフォームから力強いストレートを投げ込み、球速と質ともに高水準。スプリットは鋭く落ちる決め球で、カットボールやカーブを織り交ぜた多彩な投球で打者を翻弄する」


育成1位 川崎総合科学・小宮悠瞳


余田スカウト「しなやかな腕の振りから角度のあるボールを投げ込む左腕。球速以上の威力を感じさせるストレートと、大きく横に曲がるスライダーを武器に打者を翻弄する。胸郭の柔軟性を生かしたフォームが特徴で、スタミナも十分。今後の成長が楽しみな素材型投手」

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