<プロ野球ドラフト会議>◇23日
阪神藤川球児監督(45)が就任2年目で当たりくじを引き当てた。23日のドラフト会議で広島、日本ハムと3球団競合の末、今年の目玉、創価大・立石正広内野手(4年=高川学園)を見事に引き当てた。主軸を担う森下、大山、佐藤輝の「ドラ1トリオ」に割って入る存在として期待。リーグ優勝を成し遂げ、日本一を目指す虎が、さらに強くなる。
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藤川監督はうれしさを隠さなかった。「本当に喜んでいます」。1年越しに結ばれた「縁」だった。
今年のドラフトの目玉、創価大・立石は3球団競合となった。広島新井監督、日本ハム新庄監督と並んで壇上へ。右横で左胸に封筒を当て微動だにしない新庄監督をちらり見ると、封筒の中に手を入れた。1度ポトリと落としてしまうも、これが当たりくじだった。
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「新井監督も新庄監督も非常に昔から仲良くさせていただきましたから、緊張したんですけど」。見事に引き当てると、右手でガッツポーズして満面の笑みだ。就任1年目の昨年は4球団競合となった関大・金丸(現中日)を引き当てることはできなかったが、今年は元虎戦士3監督による勝負を「残り福」で制した。
実は、すでに1年前から指名方針を決めていた。「昨年のドラフトの時から、今年はもう立石くんで、というのはほとんど決めていた状態でした。そのため昨年に金丸投手、それからウチの伊原となったんですけど。本当に実現しました」。前日に7度も「縁」と口にした思いが実った。
未来の虎のスターを引き当て、興奮は冷めやらない。「3番、4番、5番のドラフト1位トリオの中に割って入る。それから、まだ若い選手たちが、素晴らしい選手がたくさんいますから。しばらく先までタイガース、未来が明るくなりました」。内外野を守れるNO・1スラッガーは可能性が無限大。森下、佐藤輝、大山に立石が加われば、超強力「ドラ1カルテット」となるはずだ。
指揮官は自信たっぷりに呼びかけた。「必ず持っている能力を私が開花させますから、安心してきてもらえれば大丈夫です」。25日から始まる日本シリーズへ、そして黄金時代へ、幸先の良い1日となった。【磯綾乃】
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