<プロ野球ドラフト会議>◇23日
目指せ2000安打! 阪神からドラフト2位指名された日大・谷端将伍内野手(4年=星稜)が23日、日本を代表する選手への成長を誓った。東都大学野球2部リーグの専大戦(川崎市等々力球場)が終わった直後の指名だった。この日も「3番二塁」スタメンで3打数3安打1打点。高校時代は出場できなかった憧れの甲子園で、息の長い活躍を目標とする。
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試合で活躍した直後、谷端に朗報が届いた。東都大学野球2部リーグの専大戦で3打数3安打1打点。試合後すぐに着替え、川崎市等々力球場の三塁側ブルペンで待機した。落ち着かない様子で待つこと約20分、阪神から2位指名を受けた。仲間たちと喜びを分かち合った。
試合終了から約2時間後の取材時も額には汗がにじんでいた。指名直後の心境を問われると、笑顔で「うれしいです」と答えた。「スタートラインに立てた。阪神を、日本を代表するような選手になりたい。周りから尊敬される選手になるために2000安打を達成したい」。球界の顔と言われるような選手になるため、息の長い活躍を目指す。通算安打数の大台超えを目標とした。
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日大では3年春、秋に2季連続で首位打者に輝いた。同大学出身でもある担当の吉野スカウトは「高い打撃センスから広角に長打を放つ好打者。積極的な打撃が魅力で勝負強さも持っている。スケールが大きく、将来の中軸候補として成長が期待できる」と評価。本人も「勝負強さをウリにしているのと、パンチ力があって広角に打てることがアピールポイントです」と胸を張った。
1軍本拠地となる甲子園は憧れの舞台だった。星稜高3年春のセンバツには2年秋の北信越大会準決勝で敗れて出場できなかった。同年夏は部員らの新型コロナウイルス感染で県大会準々決勝辞退を余儀なくされた。高校時代にプレーすることがかなわなかった聖地。「小さい頃からの夢の場所。高校の時に行けなかったので楽しみ。うれしい」。幼少期に阪神戦を観戦した大舞台。12球団随一の熱量をグラウンドで浴びる瞬間が待ち遠しい。【塚本光】
<谷端将伍(たにはた・しょうご)>
◆出身 2004年(平16)3月17日生まれ、石川・白山市出身。
◆球歴 東明小1年時に「松任ブルーウイングス」で野球を始めた。主に投手と捕手。星稜中野球部でプレーした後、星稜高では2年秋から背番号「5」でベンチ入り。ヤクルト奥川は2学年上の先輩。日大に進学し、3年春、秋は東都大学野球1部で2季連続の首位打者に輝いた。
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◆心がけている言葉 執念。「何ごとにも食らいつくというか、どんな状況でも粘り強く自分らしくという心でやっていました」。
◆休日の過ごし方 趣味はなし。テレビや携帯を見ていることはあまりなく、睡眠に時間を費やしてから少し練習する。
◆目標とする選手 阪神森下翔太。勝負強さやパンチ力に憧れる。大学1年時に当時中大4年の森下の打席で「サードを守っていてホームランを打ったんですけど、足を上げたときにホームランと分かるぐらい迫力があって衝撃を受けました」。
◆サイズなど 178センチ80キロ。右投げ右打ち。
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