ナイキがアスリートのメンタルを整える新作シューズを発表 ソールに足裏を刺激する球体を搭載

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2025年10月23日 22:01  Fashionsnap.com

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 「ナイキ(NIKE)」が、脳神経科学に基づいて開発した初のシューズ「ナイキ マインド(NIKE MIND)」を発表した。2026年1月から、ナイキ公式オンラインストアおよび一部ナイキ取り扱い店で発売予定。

 ナイキ マインドは、競技前後のアスリートのメンタルを整えるシューズとして開発された。脳神経科学の知見をもとに、各シューズのソールに22個の独立した球体(フォームノード)を内蔵。健康サンダルを彷彿とさせるデザインながら、球体をあえて固定せず、接地面に合わせてピストンやジンバルのように伸縮させることで足裏を刺激し、足裏への意識が高まることで雑念が振り払われ、着用時の集中力を向上する仕組みとなっている。
 開発期間は、約10年。ナイキ スポーツ研究所内の心理学科(Mind Science Department)での研究による初の製品となる。開発段階では、外界からの刺激を受け取る「受容体」の動きや、心身ともにリラックスしていることを表す脳波「α波」の状態をもとに、球体の直径や固さ、個数を何度も調整。2000人以上のアスリートのフィードバッグや、理学療法士によるテストを経て、完成に至ったという。

 シルエットは、ミュールタイプの「ナイキ マインド 001(Nike Mind 001)」とスニーカータイプの「ナイキ マインド 002(Nike Mind 002)」の2種類をラインナップ。いずれも、ピンクとグレーの2色を揃える。価格は、ナイキ マインド 001が1万3200円で、ナイキ マインド 002が2万900円。ヴィジュアルには、マンチェスター・シティFCに所属するアーリング・ハーランド選手を起用した。プロトタイプを試着したという同氏は、マインドについて「フットボールでは集中力がすべて。歩くたびに靴と足の感覚を意識することで、試合でもメンタルのバランスを保つことができた」とコメントしている。
 同モデルは、アスリートが競技前に集中したいときや、パフォーマンス後のリカバリー時など、さまざまな場面での着用を推奨。スポーツシーンだけではなく、ライフスタイル需要も見込む。ナイキの最高科学責任者であるマット・ナース氏は、マインドの開発について「ナイキではこの45年間、身体の動きを研究してきたが、今は精神面の研究を拡大している。知覚や感覚のフィードバックを通じて、脳と身体のつながりを捉え直し、単に速く走るだけでなく、高い集中力を保つことが次のパフォーマンスの最前線だ」と言及している。

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