英語の国際テスト「TOEIC」での中国人グループによる組織的なカンニング事件で、警視庁国際犯罪対策課は23日、中国籍の職業不詳、李照北容疑者(30)=東京都荒川区東日暮里2=を有印私文書偽造・同行使容疑で逮捕したと発表した。実際に試験会場で問題を解く役だったとされる京都大大学院生(27)の勧誘役という。
逮捕容疑は、中国籍の京都大大学院生、王立坤被告=有印私文書偽造・同行使罪で公判中=と共謀して、3月1日に練馬区の試験会場で架空の他人名義で受験したとしている。警視庁は認否を明らかにしていない。
警視庁によると、王被告は試験会場で小型マイクを使い、ほかの中国人受験者に解答を教えていたとされる。李容疑者は受験中の王被告と複数回、電話で通話していたといい、警視庁は指示を出していた可能性もあるとみている。李容疑者は王被告と元々面識があり、報酬も渡していたという。【朝比奈由佳】
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