【ドラフト】日本ハム1位の明大・大川慈英「言葉が見つからない」栗山CBOと対面し感慨

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2025年10月23日 23:42  日刊スポーツ

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あいさつに訪れた日本ハム栗山CBO(右)からドラフト会議で使用したIDを渡される日本ハムドラフト1位の明大・大川(撮影・水谷安孝)

<プロ野球ドラフト会議>◇23日



東京6大学リーグを制した守護神「J」が、北の大地でプロへの扉を開く。「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が23日、都内で開催され、明大・大川慈英(じぇい)投手(4年=常総学院)が日本ハムから1位指名を受けた。力強い直球を武器に救援で活躍した右腕は、プロでも守護神を狙う。


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1位指名で名前が読み上げられると、同僚から「おお! ええ!!」と感嘆の声が上がった。「2巡目以降で心構えをしていた」と話す大川は、「本当にびっくり。驚きと安心とうれしさと、たくさんの感情が一度に押し寄せてきた」と喜びをかみしめた。


興奮冷めやらない中、すぐに駆けつけてくれた栗山CBOと対面。「共に天下を」とメッセージが記されたIDを手渡され「実感が湧いてきた」と満面の笑みを浮かべた。「球の質は本当に(すごい)。そういうピッチャーが欲しかった」と絶賛した同CBOからは、「ファイターズで良かった!?」と冗談交じりに問われ、「…もう、ありがとうございます。言葉が見つからない」と感慨に浸った。


東京6大学を代表する右腕が、北海道の地で羽ばたく。新庄監督が率いる日本ハムを「1番華のあるチーム」と語る大川は、「自分の持ち味はストレート。そのストレートで抑えて、おのずと華がついてくればうれしい」。スピンの効いた150キロを超える直球を武器に、ファンの心をつかむ。今秋のリーグ戦では9試合連続無失点で守護神として明大5季ぶりの優勝に貢献。「大学でもクローザーを任されているので、そこで勝負できれば」とこだわりを口にし、活躍を誓った。


慈英と書いて「じぇい」。総合格闘家として世界の舞台で活躍した父・政則さんから「海外でも、日本と同様に正しく発音されるように」と名付けられた。「世界で通用するように」とこめられた思いに応えるべく「J」が新たな一歩を踏み出す。【北村健龍】

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