「夫の会社が倒産後、社会保険加入のため法人を設立した」老後に備えてきた66歳主婦の年金額

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2025年10月24日 06:10  All About

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老後の心配事といえば、やはりお金。現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から神奈川県在住66歳女性のケースを紹介します。
金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。

現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住66歳女性のケースを紹介します。

回答者プロフィール

回答者本人:66歳女性
同居家族構成:本人、夫(64歳)
住居形態:賃貸
居住地:神奈川県
現役時の職業:専業主婦(法人設立後は社会保険に加入)
現役時の年収:0円
現在の預貯金:1000万円、リスク資産:なし
これまでの年金加入期間:国民年金295カ月、厚生年金185カ月

現在受給している年金額(月額)

老齢基礎年金(国民年金):6万9958円(うち付加年金600円)
老齢厚生年金(厚生年金):3万651円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険7万円

配偶者の年金や収入:年金122万円(年額)※繰り上げ受給

「年金額については、できることをやってきた結果」

現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。

その理由について、「(年金額については)できることをやってきた結果なので」と語っています。

「30代で夫の会社が倒産し、個人事業を始めた際に将来の年金額を試算をしたところ、社会保険に加入した方が有利だと分かって、法人を設立しました。ただし、社会保険料は会社負担分と自己負担分の両方が必要になるので、実質的には2倍に」とあり、負担を伴いながらも年金を重視した選択が、今の満足感につながっているようです。

一方で、ひと月の支出は約30万円。金額には満足しているものの、年金だけでは「1年のほとんどの月で足りない」と回答されています。

「夫の事業収入、給与、貯蓄からの捻出を併せてやりくり」

今なお「夫は個人で事業を続けて」いる他、現在は派遣社員としても働いているとのこと。年金の不足分はそれらの収入や「貯蓄からの捻出を併せて、何とかやりくりしている」そうです。

さらに投稿者自身も「今年3月にクラウドソーシングサービスに登録」して仕事を得ているとあり、老後も夫婦それぞれが収入源を確保している様子。

年金生活では「無駄な買い物をしないこと」を心掛けている他、「固定電話はやめ、スマホ2台とガラケー1台で、通信費を夫婦で月8800円に」抑えていると言います。

「終身保険に加入しておいたことが心強い味方に」

また年金の上乗せとして「30代で(当時かなり予定利率の高かった)一時払逓増型終身保険に加入しておいたことが、今になって心強い味方になっています」と投稿者。

諸々の備えにより「夫が手掛けている事業がなくなったら、私も多少仕事を増やせば、何とか生活していける見通しが立って」いると言います。

現役時代は「夫の収入は変動が激しく、コロナ禍では激減して」困ったと言いますが、それに比べて年金生活では「固定収入があること」が安心感につながっているそう。

これに対して「不安があると言えば、健康面です。医療保険には加入済みですが、大きな病気をすると貯金が減ってしまうので」とも打ち明けていました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
(文:あるじゃん 編集部)

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