揚げ物に使った油で飛行機が飛ぶ? 廃食用油の回収に菊池亜美が挑戦!

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2025年10月24日 11:10  マイナビニュース

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コスモエネルギーホールディングスらが2025年3月、国内で初めて大規模製造を開始した持続可能な航空燃料「SAF」。その原料となるのが、家庭などから出る廃食用油だ。どうせ捨ててしまう油なら提供したいと考える人もいるだろうが、一体どう回収すればいいのだろうか? 「Tokyo Fry to Fly Project」報告会というイベントで詳しく聞いてきた。


「Tokyo Fry to Fly Project」とは?



SAF(Sustainable Aviation Fuel)は化石燃料以外を原料とする持続可能な航空燃料のこと。コスモ石油、日揮、レボインターナショナルの3社は廃食用油を原料とするSAFの大規模製造を2025年3月に始めた。1日あたり最大で10万リットルの廃食用油を使用し、年間約3万トンのSAFを製造する計画だ。


廃食用油を毎日10万リットルも集めるのは、並大抵のことではない。一般家庭で毎日揚げ物が出るわけでもないし、飲食店の使用量も1軒あたりでは微々たるものだからだ。そこで、日揮が中心となって始めたのが「Fry to Fly Project」である。一般家庭も含めた多くの人たちから協力を得て、効率的に廃食用油の回収を進めていこうという取り組みで、現時点で271の自治体や企業がプロジェクトに参加している。



日揮らが東京都と連携して進める「Tokyo Fry to Fly Project 油で空飛ぶ大作戦」は2023年に始まった取り組み。具体的には都内各所に廃食用油の回収ボックスを設置したり、自治体イベントで回収を実施したりするなどの活動を進めてきた。

家庭の廃食用油を効率的に集めるには



今回の「Tokyo Fry to Fly Project」報告会には、ゲストとして2児の母でもあるタレントの菊池亜美さんが参加。まずは座学で「Tokyo Fry to Fly Project 油で空飛ぶ大作戦」への理解を深めていった。


4者からの説明を聞き終えた菊池さんは、「主婦目線で言えば、イベントなどに1回だけ油を持っていくだけでは意味がないので、長期的に家庭で廃食用油を集めることが習慣になるような仕組みが必要ですね」と話していた。

廃食用油の回収に菊池さんがチャレンジ! 難易度は?

廃食用油の回収について、現在主流の固めて捨てるよりも簡単で、家事が楽になるのであれば個人的にやろうと思うと話した菊池さん。実際に廃食用油の回収デモンストレーションにチャレンジしてみた感想は?


回収デモンストレーションを終えた菊池さんは、「油の処理をめんどくさいと思っていた私ですが、固めるよりもペットボトルに入れる方が断然簡単でした。これなら、少しずつ溜めておいて、溜まったら近くの回収所に持っていくだけなのでいいですね」とご満悦。



そんな菊池さんに西村さんは、「油のゴミ取りは最終的にはSAF製造設備でも行うので、そこまで神経質に取らなくても大丈夫です」とアドバイスを送っていた。



続いて登場したのは「フライガチャ」だ。これはいわゆるガチャガチャで、「Fry to Fly Project」に参加している自治体や企業が景品を提供。東村山市で開催された「エコライフフェア」にも登場し、大盛況だったという。


イベントの最後には、「知らないことばかりで、SAFという言葉にもなじみがなかったんですが、取り組みや使われ方、回収方法など、いろいろなことを知ったので、私も日頃から油の回収をやっていきたいと思います」と話した菊池さん。座学で山下さんが話した「9月に開設した国土交通省航空局の公式インスタグラム『ソラカボ』のフォロワー数が現在160人問題」については、「もう少しフォロワー数が増えるように、私も拡散します」と話していた。



安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。 この著者の記事一覧はこちら(安藤康之)

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