写真 「ナイキ(NIKE)」が、2026年に開催される冬のスポーツの祭典とサッカーの世界大会に向けた新たなイノベーションとして、新構造の“エア”を搭載した「サーマフィット エア ミラノ ジャケット(Therma-FIT Air Milano Jacket、以下エア ミラノ ジャケット)」と、新テクノロジー「エアロフィット(Aero-FIT)」を発表した。いずれも、今後ナイキが展開するパフォーマンスアパレルに活用予定で、来年開催の世界大会を皮切りに、アスリートに提供される。
過去20年以上にわたり空気を搭載したジャケットの開発を進める中で誕生したエア ミラノ ジャケットは、ナイキのアウトドアライン「ACG」の機能性を取り入れながら、ナイキ スポーツ研究所(Nike Sport Research Lab、以下NSRL)のデータとボディマッピングに基づき、デザイン性と機能性を両立させた。開発段階では、寒冷地のコロラド州で約380時間以上に及ぶ着用テストを実施。ランニング、ハイキング、バイク、スキー、スノーボードといったさまざまな競技での検証を重ね、あらゆる動きや日常のニーズに応える温度調整性能を実現した。ジャケットにはドットパターンを施し、部位ごとに必要な空気量を調節。空気を抜いた状態でも美しいシルエットを保つため、伸縮性やフィット感もコンピューターで何度も検証したという。
同アイテムは、アメリカ代表選手が来年のウィンタースポーツの祭典の表彰台で「メダルセレモニージャケット」として着用予定。胸元には星条旗とACGのロゴ、背面には「USA」の文字をあしらい、内側には、アメリカ代表チームが拠点を置くコロラド州コロラドスプリングスの公園「Garden of the Gods」のグラフィックを施した。また、パラリンピック選手が着脱しやすいよう、マグネットジッパーを搭載している。メンズとウィメンズでパターンが異なり、ウィメンズは袖が膨らんだ仕様にすることで、よりドレッシーなスタイルに仕上げた。商品化は未定で、今後さらなる応用に向けて、開発を続ける方針だという。