シャープが開発するミニバン型EVの試作車「LDK+」(同社提供) シャープは24日、親会社の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業と開発を進めている電気自動車(EV)を、2027年度に発売する計画を明らかにした。同日、第1弾として市場投入を目指すコンパクトミニバン型の試作車を公表した。今月末に東京都内で開幕する「ジャパンモビリティショー」でも公開する。
試作車はホンハイが開発するEVの「Model A」がベース。「LDK+」と名付け、駐車時には運転席を後ろ向きに回転することで、リモートワークや映画鑑賞もできるようにするなど、リビングのような空間とした。シャープの種谷元隆専務執行役員は「EVの価値の半歩先を提案していきたい」と話した。
販売価格や販売予定台数などは未定で、販路は家電量販店などを検討する。同社は昨年9月には、車内後方に大型液晶ディスプレーを装備した全長約5メートルのワンボックス型の試作車を公開した。