
(左から)竹田幸司さん、笹川友里
1966年、京都府生まれの竹田幸司さんは、同志社大学工学部電子工学科を卒業後、1989年に塩野義製薬へ入社。そして、2014年に沢井製薬に入社し、2017年にシステム部長に就任します。2025年6月には、サワイグループホールディングス株式会社 執行役員 グループIT部 担当役員(グループCDXO)に就任し、グループ全体のDXを牽引しています。
◆「人々の健康に貢献し続ける会社」を目指して
創業から90年以上の歴史を持ち、高品質なジェネリック医薬品を提供している沢井製薬を中心に事業を展開するサワイグループホールディングス。連結売上高は1,890億円(2025年3月期)、連結従業員数は3,310名(2025年3月31日現在)にも及び、国内に9つの工場を構えるなど、国内有数のヘルスケア企業グループとして知られています。
また、竹田さんは「サワイグループとしては、ホールディングス会社を含めて6社あります。中核事業のジェネリック医薬品事業に加えて、ヘルスケア企業として『未病』『予防』『治療』すべての領域を通して、人々の健康に貢献し続ける会社になるため、グループ全体で力を合わせて取り組んでいる状況です」と紹介します。
|
|
|
|
サワイグループでは、10年以上前からデジタル技術に注目し、新たなIT技術を積極的に取り入れながらDXを進めています。「弊社では約 800品目のジェネリック医薬品を作っておりますが、ITなくして医薬品の製造はない時代になっているのかなと思います」と竹田さん。
サワイグループが推進するDXは、「業務改革型DX」「新規事業創造型DX」「グループ全体のインフラ整備」という3つのアクション軸で構成されており、「ものづくりであったり、人であったり、そして新規事業をITデジタル技術で生み出していこうと、そんなDXに挑戦している最中です」と解説します。
そのなかで、ものづくりにおけるDXとして“スマートファクトリ化”を掲げ、全工場でDXを推進することで生産の効率化や自動化、省力化、さらにはヒューマンエラーの排除や品質向上に向けて取り組んでいます。さらに、生成AIやRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)といった新しい技術を活用できるDX人財育成も社内で展開しています。
◆PHR管理アプリ「SaluDi」の特徴は?
デジタル技術を活用して新たなビジネスモデルを創出し、新たな市場に参入していくことを目指すサワイグループ。2021年には、PHR管理アプリ「SaluDi」をリリースしました。
このアプリは、日々の血圧や体重、食事、摂取カロリーなどを手軽に記録・管理できるだけでなく、ユーザーの同意のもとで医療機関と情報を共有できるのが最大の特徴です。「ダイエットなどで使われるアプリは多くありますが、データを医療機関の先生方と共有できるのは、SaluDiの特徴の1つかなと思っています」と声を大にします。
|
|
|
|
また、現在は企業や自治体と連携を取りながら事業拡大を目指していると言い、「『患者さんの持っている情報を医療従事者の先生方にいかに共有していけるか』という思いからスタートした取り組みが、今は企業や自治体からも広げていただいております」と語ります。
そして、最後に「おそらく、近い将来は血圧などのバイタル情報が自然に測れている世界になっているのではないかということで、我々ヘルスケア企業としても、アプリなどを活用して貢献していければと考えております」と話していました。
次回10月25日(土)の放送も、引き続き竹田さんをゲストに迎えてお届けします。サワイグループのDX人材の育成、さらに竹田さんの仕事術のことなど、貴重な話が聴けるかも!?
----------------------------------------------------
この日の放送をradikoタイムフリーで聴く
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:DIGITAL VORN Future Pix
放送日時:毎週土曜 20:00〜20:30
パーソナリティ:笹川友里
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/podcasts/futurepix/
動画・画像が表示されない場合はこちら
|
|
|
|

