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ポケモンの「キャタピー」そっくりな青虫を卵から成体まで育てる動画がYouTubeに投稿されました。生命の神秘を感じさせる美しい変貌っぷりが反響を呼び、記事執筆時点で29万回以上再生され、4400件以上のいいねを集めています。
動画を投稿したのは、昆虫をはじめとするさまざまな動物と“友達”になる過程を紹介するYouTubeチャンネル「PleaseBee」。今回は自然観察中にチョウの産卵場面に遭遇した際、採取した卵を成体まで育てる過程を紹介します。
持ち帰ったのはクロアゲハの卵。葉っぱに産みつけられた卵は薄い黄色をしており、3日後には茶色に変わりはじめました。その翌日にはふ化して小さな青虫に。さらに3日後には、葉っぱはだいぶかじられて糞もたくさんしていました。
乾燥していた葉っぱの代わりに新しいものを置いたところ、青虫はそちらに移動。隣接した葉っぱの間を移動する時にお尻から元の葉のほうに糸を吐き出しますが、これは落下しないためなのだそうです。生後3日でそんなことができるなんてすごい……!
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さらに5日後、青虫がケージの葉っぱをすべて食べ切ったので、新しいものを補充しました。青虫とはいいますがこの段階では白と黒のまだら模様。これは外敵から身を守るため鳥の糞に擬態しているのだそうです。
そこから1週間後、青虫は脱皮を繰り返し“5齢幼虫”と呼ばれる成長段階に達しました。体色は緑色となり、指で触ると頭部の先端から赤いツノが飛び出します。ポケモンの「キャタピー」にそっくり……!
このツノはオスメテリウムといい、ここから悪臭を出すことで捕食者から身を守るのだそうです。
5齢幼虫となった青虫はその後も旺盛な食欲を発揮しつづけますが、ある時、茎に止まったまま動きを止めてしまいます。そこから24時間以上かけて撮影を続けたところ、カメラは脱皮の瞬間をとらえることに成功。脱皮した中からはサナギが現れました。
それから12日後、緑色だったサナギは黒くなっていました。これはそろそろサナギから出るというしるしです。撮影を続けたところサナギの上部が開き、頭部と足が姿を現します。半分くらいまで体を出したところで、サナギの期間に溜めた排泄物を一気に出してしまい、完全に体を出すと茎にとまって体を乾かします。
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数時間後、完全に脱皮を終えたクロアゲハは羽を開いて美しい姿を見せていました。撮影者さんが慎重に指を差し出すと、そこにとまって登りはじめます。これまで育ててきた過程を思うとこれは本当に感動しますね。
その後、チョウにハチミツをあげる様子なども紹介。羽化から2日後、卵があった場所へ連れていき自然へ還してあげました。
クロアゲハの卵から成虫までを記録した動画に、「感動した」「虫が怖かったけど、映像を見て小さな命の大切さを悟りました」「見ているだけで癒された」「よく作られた感動的な映画を見たようです」「うわー、本当にキャタピーだ」「キャタピー、トランセル、バタフリーまで……実写版ポケモンはとても神秘的ですね」という反応が寄せられています。
同チャンネルでは他にも、昆虫などさまざまな動物を育てる様子を伝えています。
画像引用:YouTubeチャンネル「PleaseBee」
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