【阪神】さあ今年最後の「開幕」任せた！エース村上頌樹が大一番で先発「初戦とれば楽になる」

阪神村上頌樹投手（27）が今年最後の「開幕投手」で勝利を導く。日本シリーズ初戦の予告先発が発表され、順当にセ・リーグ投手3冠右腕が指名された。

みずほペイペイドームで最終調整した村上は「ここに来て練習させてもらって、気持ちも入ってきているので、明日が楽しみという気持ちです」と大一番を控えているとは思えない、柔和な表情を見せた。

信頼はもはや不変だ。今季は初の開幕投手を務めマツダスタジアムで9回途中無失点。交流戦明けの初戦、そしてCSファイナル初戦と節目を任されてきた。CSでは粘りに粘って5回無失点と、チームを勢いづかせる大仕事だった。

「開幕戦もビジターだったし、そこまで嫌なイメージはない。相手の本拠地で1勝でもできれば甲子園に帰ってから楽になるので、初戦をとれるようにしたいです」。今度も短期決戦の流れをたぐり寄せる投球にするつもりだ。23年の日本シリーズ初戦も7回無失点。オリックス山本由伸に投げ勝つ快投で、日本一への道筋をつけた。「そのイメージを持ちながら明日、マウンドに上がりたいと思っています」とポジティブに話した。

日本ハムとの熱戦を勝ち抜いたソフトバンクの打線は甘くない。DHがあるパ・リーグの本拠地、なおかつ本塁打も出やすい同ドーム。細心の注意が必要になるが、充実の14勝右腕から不安要素は一切感じられなかった。【柏原誠】