【フィギュア】電撃復帰「スイハン」SP3位「やっぱりリンクが好き」観客席からは大量の“ネギ”

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2025年10月25日 00:52  日刊スポーツ

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中国杯のショートプログラムを終えて取材に応じる隋文静(左)と韓聡(撮影・勝部晃多)

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第2戦中国杯>◇第1日◇24日◇中国・重慶◇ペアショートプログラム(SP)



【重慶=勝部晃多】ペアでミラノ・コルティナ五輪シーズンの今季に電撃復帰した22年北京オリンピック(五輪)金メダルの愛称「スイハン」こと隋文静(スイ・ウェンジン)韓聡(ハン・ツォン)組が、72・45点で3位発進となった。


冒頭に隋がサイドバイサイドの3回転ジャンプで転倒するミスがあったものの、高さのあるスロー3回転ルッツや華麗なリフトなどを鮮やかに決めた。隋は「ここに立ったら、やっぱり私たちはリンクのことが好きだと感じた。また、中国のアスリートとして、もう1回国のために頑張って役に立ちたい」と振り返った。


北京五輪以降、韓のけがが完治しなかったこともあり、23年8月に長期休養を表明。ペアも解散となり隋は24年12月に新パートナーとのペアで競技復帰していたが、五輪シーズン目前の6月に再結成を発表した。ここまで2人で合わせる時間が少なく、「あまりにも短すぎた。どううまく自分自身をコントロールできるかは次の課題」と前を向いた。


中国では「ネギバケツ」コンビとして親しまれる2人。韓の名前の発音が中国では「ネギ」と同じであることと、隋が「腰がバケツみたいに太い」と自虐したことに由来する。この日の演技後も、多くのネギの形をしたぬいぐるみが観客席から投げ込まれていた。


隋、韓組はジュニアのGPファイナル2度、世界選手権を3度制覇。シニアの4大陸選手権は6度、世界選手権では2度の優勝を収めた。18年平昌五輪では銀メダルを獲得。北京五輪では悲願の金メダルをつかんだ。ジュニアの世界選手権、GPファイナル、シニアの五輪、世界選手権、GPファイナルに4大陸または欧州選手権を加えた6冠の完全制覇を指す「スーパースラム」を達成している。

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