
10月19日(日)の放送では、発達障害を持つ中学3年生の息子の進路と、その言動に悩む母親からの相談に、江原がアドバイスを送りました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
中学3年生の息子は、高校受験を控えています。息子には発達障害があり、集中力が乏しく、きっと私が思っているよりも頭の中が疲れるのだと思いますが、「みんなと同じように高校に行きたい」と言うので塾に入り、なんとか夏期講習も行きました。いよいよ本格的に私立の個別相談など始まるこの時期に、私はとても不安です。
たとえ、まぐれで高校に進学しても勉強でついて行けず、途中退学にでもなったら、本人が一番傷つくのではと不安になり、いっそのこと最初から通信の高校で、ある程度ゆっくりのペースで勉強ができる環境が良いのではと悩んでいます。
ただ本人は、通信の高校に良いイメージをもっていません。そして息子は自己肯定感が低く、機嫌が悪いと「どうせ俺は頑張れない。生きていても意味がない、死ぬからロープ買ってきて」と時々口にします。発達障害のことを伝えたうえで進路を考えさせたら良いのか、どうしたら良いでしょうか。
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問題なのは、親(あなた)だと思う。過干渉、過保護。だから、その親が発達障害ということに物すごいレッテルを貼って。そんなの良いじゃない、どんな子でもみんな個性はあるんだし。本人が行きたいと言っているんだから、行かせればいいじゃない。何で、転ばぬ先の杖を、そこまで用意しなきゃいけないのかね。
やはり、親子は葛藤しながらも、もし学校(の勉強)についていけなかったら「しょうがないよ!」って(言ってあげる)。それはそれでね、学びになりますもんね。
子どもには、期待やら心配とか、いろいろしますよ。かわいい子どものことだからね。でもね、なるようにしかならないから。もうどうしようもない。何かあったとしても、それがお子さんの学びになる。
子どもは、どんな子でもみんな良い子なんですよ。みんな健康で生きていてくれれば、それで良いのよ。たとえ、病気があったとしても、その病気と向き合って、それをサポートしてあげて、頑張って生きていければ良いんだから。今日1日を充実して過ごして。
99の苦労に1のご褒美なの。その1のご褒美のために生きているようなものだからね。そうやって心配できることも勉強で、必要な学びとして与えられていることだから。
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思い合って、愛を向き合って、何が正しいのか?とお互いに“育む”こと、それが教えを育むことなの。子どもは子どもで、「親に酷いこと言っちゃったな」とか思って、そういう思いを免罪符にする。そして、後々いろいろ気づいて「お母さん、ありがとう」なんて言ったりしてね。それで報われますもんね。
お母さんはお母さんで、子どもに対してワーッて言ったとしても、「今日はあなたが好きな春巻きを作ってあげました」とか言ってね。それがね、“育む”ことなの。だから、どーんと「お前の好きなように生きてごらん」「できるだけサポートはしてやるから!」と言って。それで良いじゃない。

パーソナリティの江原啓之、パートナーの奥迫協子
●江原啓之 今夜の格言
「教育とは、“教えを育む”ことなのです」
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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00〜22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30〜12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/
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