
『ハイキュー‼』×SVリーグ コラボ連載vol.2(6)
サントリーサンバーズ大阪 甲斐孝太郎 後編
(前編:甲斐孝太郎が辿り着いたリリーフサーバーの境地「流れを持ってくるのが面白い」>>)
現役のSVリーガーに、バレーボール漫画『ハイキュー‼』を語ってもらうコラボ連載。選手たちが選ぶベストメンバー、共感したシーン、ベストゲームとは?
<SVリーガーが語る『ハイキュー‼』>
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Q1、監督目線で『ハイキュー‼』のベストメンバーを選ぶなら?
【オポジット】
牛島若利(白鳥沢学園高校)
【アウトサイドヒッター】
木兎光太郎(梟谷学園高校)、星海光来(鴎台高校)
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【ミドルブロッカー】
天童覚(白鳥沢学園高校)、黒尾鉄朗(音駒高校)
【セッター】
孤爪研磨(音駒高校)
【リベロ】
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西谷夕(烏野高校)
「オポジットは、やっぱりウシワカ(牛島)ですね。『自分がやってやる』というのが伝わってきます。最近の自分は、サーブで流れを変えた瞬間もうれしいんですけどね。
木兎はチャラチャラしているけど、頑張れる選手。自分は、彼のようには振る舞えないですけど(笑)。星海は『小さい事はバレーボールに不利な要因であっても 不能の要因では無い‼』というセリフとか、身長の低さを言い訳にしないのがいいですね。
ミドルの天童はひとりで決めにいく感じだけど、頭を使っているのも好きです。もうひとりの黒尾はスパイク、ブロック、レシーブを難なくこなすところがいいですね。
研磨はセッターとして『考えているな』と感じます。試合を通し、計画を立てていますが、ゲーム感覚なのもいい。西谷はオーバーでジャンプフローターのサーブをさばけず、それが弱点だったけど、それを克服していく。その物語が好きです」
Q2、教訓となった、共感した場面や言葉は?
「宮侑・治兄弟ですかね。自分も兄弟(弟はパリ五輪日本代表の甲斐優斗/大阪ブルテオン)で、切磋琢磨しているので共感します。弟とは世界バレー後にふたりで会いましたが、あんまり深い話はしませんでしたね。あっちも独特な性格なので(笑)。
Q3、作中の個人的ベストゲームと、その理由は?
烏野高校vs稲荷崎高校
「日向(翔陽)の渾身のディグが好きです。日向はずっとレシーブが苦手でしたが、上達するためにやってきたことがつながったなって。
あと、焦ってもおかしくない場面でチャンスボールをあえて高く返し、周りを落ち着かせたところも。普通にパスを返すだろって思っていた周りも驚いて。成長が感じられるのが好きです」
【プロフィール】
甲斐孝太郎(かい・こうたろう)
所属:サントリーサンバーズ大阪
2001年11月5日生まれ、 宮崎県出身。 188cm・オポジット。日本代表で専修大3年の優斗は弟。両親の影響で小学2年からバレーボールを始める。日南振徳高校を卒業後、専修大に進学。2023年にユニバーシアード日本代表に選出され、2024年2月、サントリーサンバーズ大阪の内定選手としてVリーグデビュー。2024−25シーズンはリリーフサーバーとして大きな存在感を放った。
