中国の貿易合意履行を調査=米、首脳会談前に揺さぶり

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2025年10月25日 08:01  時事通信社

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時事通信社

 【ワシントン時事】米通商代表部(USTR)は24日、第1次トランプ政権下で発効した米中貿易協議の「第1段階合意」が履行されているか調査を始めたと発表した。中国が合意を順守していない場合、対抗措置も検討する。30日に韓国で開催予定の米中首脳会談を前に、揺さぶりをかける狙いだ。

 米中の第1段階合意は、2020年2月に発効。農業や金融サービス、知的財産といった分野での非関税障壁を撤廃し、中国が農産品や工業製品などの購入を拡大する内容だ。中国が目標を達成していない場合、当時引き下げで合意した関税を再発動できる罰則も設けている。

 米政府は「中国は非関税障壁、米国製品購入に関して、合意を履行していないようだ」と指摘。不公平な取引慣行に対抗する通商法301条に基づき、実態を調査する。 

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