【阪神】ドラ１創価大・立石正広「去年の借り返す」虎戦士の日本Ｓ活躍目に焼き付け大学日本一へ

日本一を手土産に虎ナインに仲間入りだ！　阪神ドラフト1位の創価大・立石正広内野手（21）が24日、東京・八王子市内の同校で指名あいさつを受けた。3球団競合の強打者は11月2日から、明治神宮大会出場をかけて関東地区大学選手権に出場。25日からの日本シリーズでの虎戦士の躍動を目に焼き付け、自身も大学最後の全国大会となる明治神宮大会で大学日本一を狙う。

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立石は目尻を下げた。阪神の竹内副本部長、東編成ディレクター、畑山統括スカウト、担当の吉野スカウトと初対面。少し緊張した面持ちで待っていたが、顔を合わせた瞬間にほおが緩んだ。約30分の指名あいさつ。NPBの舞台にまた1歩近づいたドラフト1位の強打者は言葉に力を込めた。

「一発勝負で本当に負けられない。勝ち上がっていけば指名された有名な選手と戦う可能性もある。そこで負けないように、チームとしても去年の借りを返せるように頑張りたい」

11月2日からは明治神宮大会出場をかけて関東地区大学選手権に出場。目指すは昨年の明治神宮大会決勝で逃した日本一の座だ。「今までどこに行っても意識しちゃう部分があった。ドラフトを終えて、この先のイメージも決まった。吹っ切れてやりやすいイメージもあるので爆発させたい」。ドラフト注目選手としての重圧に区切りをつけ、大学生最後で躍動する。

阪神は25日からソフトバンクとの日本シリーズを戦う。23日のドラフト会議で立石との交渉権を確定させた藤川監督は「（日本シリーズを）タイガースに入ったつもりで見てもらいたい」と発言。立石本人も「この人たちとできるんだといううれしさを感じながら見たい」と胸を躍らせた。

「凡打で悔しい時こそ絶対に4年生としてふさわしくない態度をとらないようにやってきた。最後まで貫きたい」。まずは主将としてりりしく大学日本一の座を目指し、日本一戦士として日本一軍団に加入すれば最高の形だ。【塚本光】