
夏に蓄積した紫外線ダメージを放置すると、秋以降にシミやくすみになる可能性があります。
エイジレスな美肌を育むためには、早めの美白ケアが大事。
アンチエイジングアドバイザーの筆者が、秋本番を迎える前におすすめしたい美白ケアの方法と美白成分、美白成分選びのポイントをご紹介します。
■秋本番を迎える前におすすめしたい美白ケアの方法
(1)角質ケアで透明感を底上げ
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暑さによる睡眠不足などの影響で、夏の終わりの肌は古い角質が溜まって、ゴワゴワしていることがあります。そのような状態では、せっかくの美白成分も浸透しにくくなります。
週1〜2回、酵素洗顔やマイルドなピーリングを取り入れ、古い角質を除去しましょう。
(2)保湿はマスト
残暑が続くと、皮脂や汗の影響で肌が潤っているように感じられることも。しかし、徐々に湿度は低下し、紫外線ダメージが蓄積された肌は、内側が乾燥してバリア機能が低下していることも考えられます。
美白化粧品を取り入れる前に、自分の肌にとって必要な水分と油分を補給し、保湿成分が豊富に配合された化粧品を使って、肌の土台を整えましょう。
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(3)美白化粧品を毎日コツコツ使用する
美白ケアのカギは、美白有効成分が配合された化粧品を使うこと。
一般的に美容液に最も多く配合されている傾向にありますが、化粧水と乳液やクリームでライン使いをすると、より効率的な美白ケアを叶えられます。
できれば、朝晩毎日コツコツと使うことが大切です。
(4)生活習慣を見直す
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蓄積された紫外線ダメージが表面化するのを防ぐためには、生活習慣を見直すことも外せません。
肌のターンオーバーを促進させるためにも、十分な睡眠時間を確保しつつ、質の高い睡眠を心がけましょう。
また、ストレスは溜め込まず、バランスのよい食事や適度な運動も心がけましょう。
■おすすめの美白成分と選び方のポイント
40・50代の肌悩みに応える美白有効成分は、さまざま。代表的なものをチェックして、自分の肌に合ったものを選びましょう。
(1)メラニンの淡色化や複合的なエイジングケアを目指したい方には「ビタミンC誘導体」
酸化しやすく、不安定なビタミンCを安定させて浸透しやすくしたビタミンC誘導体は、シミの元であるメラニンの合成を阻害してシミを予防したり、還元作用によってメラニンを淡色化させたりする効果が期待できます。
また、肌のクッションとも言えるコラーゲンの合成にも欠かせない成分であるため、40・50代にはおすすめの美白成分です。
ただし、皮脂抑制効果があることから、皮脂分泌が少ない乾燥肌の方は慎重に検討しましょう。
(2)敏感肌の方や肝斑が気になる方には「トラネキサム酸」
トラネキサム酸は抗炎症作用があることから、敏感肌の方でも使いやすい成分。40・50代はホルモンバランスの変化などで肌がゆらぎやすく、肝斑に悩む方が多い年代のため、おすすめです。
肝斑の治療ではトラネキサム酸の服用を行うのがスタンダートですが、外側からアプローチするのもひとつの手です。
(3)シワ改善・美白・保湿など40・50代の肌状態に寄り添ったケアが叶う「ナイアシンアミド」
使用する化粧品を少しでも少なくしたい方にとって魅力的なのは、ナイアシンアミド。シワ改善・美白・保湿など幅広いケアが叶います。
また、配合されている化粧品が豊富に存在し、安価なものも多く販売されているので、気軽にトライしやすいのも魅力的です。
紫外線ダメージは、秋以降に肌表面化してくる傾向にあります。だからこそ、今のケアが未来の肌を決めるカギ。美白化粧品をうまくデイリーケアに取り入れて、秋以降も透明感のある肌を育てていきましょう。
(アンチエイジングアドバイザー 遠藤 幸子)
