


俺は今回の実家での一件を、昼休みに同僚たちとメシに行ったタイミングで話をした。「姪っ子だろ? 普通に仲良くしたらいいじゃんって思うけど?」という男性同僚にたいして「自分自身もきょうだいも、結婚したら実家から抜けて、自立して付き合っていくって感覚ないんですかね?」と俺の考えを気持ち悪いという女性の部下。


「家族だから我慢しろとか、こちらの価値観に合わせろとかめっちゃ笑えます。無意識に奥さんを見下しすぎだし。てゆーか自分たちどれだけ偉いんですか」部下の言葉に、俺たちは何も言い返せなかった。改めて現実を突き付けられたような気がして、落ち込んでしまった。
別に共感してもらいたかったとか、アドバイスをもらいたかったとか、そんなんじゃなかった。
ただせっかく家族になったのに寂しいなっていう思いを聞いてもらいたかっただけ。
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これが価値観の違いというやつなのだろうか……よく分からないけれど、とにかく俺の考えが古くて、ケイコの考えに寄り添ったつもりでいながらも、まったく寄り添っていないということは明確に理解することができたんだ。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙
