【フィギュア】ゆなすみ、GPシリーズ2戦へ「最大限の演技を」あゆルカも初実戦を滑り切る

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2025年10月25日 18:09  日刊スポーツ

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ペアフリーの演技をする長岡(左)、森口組(撮影・垰建太)

<フィギュアスケート:全日本ペア予選会>◇第2日◇25日◇茨城・山新スイミングアリーナ◇フリー



「ゆなすみ」こと長岡柚奈(20)森口澄士(23)組(木下アカデミー)がフリー1位の108・30点、合計169・18点で優勝した。ただ、ジャンプでミスが続き、9月の木下グループ杯の自己ベスト(192・77点)を大きく下回った。長岡は「(朝の)公式練習でのミスがそのまま出てしまった」と振り返った。


ミラノ・コルティナ五輪の出場枠を獲得した9月の五輪最終予選(北京)以来の実戦。大会前に森口が腹痛や発熱を患った影響もあり、十分な練習が積めなかったという。「柚奈ちゃんはめっちゃ練習したいはずなのに、出発前日も僕は曲が終わると『やばい、やばい』という状態だった」。この日の演技では2人横並びで跳ぶジャンプが決まらず、長岡が森口に投げられながら跳ぶスロー3回転ジャンプも2本とも減点となった。


それでも何とか滑り切り、森口は「柚奈ちゃんのサポートもあって、落ち着いて滑れたところは良かった」と感謝。長岡は「濱田(美栄)先生や佐藤(洸彬)先生にしっかりジャンプの指導を受けたい」と省みた。


一方で成長を実感した技もあった。3回転した長岡を森口がキャッチするツイストリフトでは、出来栄え点(GOE)で1・00点の加点を獲得。森口は「五輪予選前にコーチと一緒に追い込んでいた時期があった。(予選後は)1回状態が落ちたように思ったけど、動画を見返して軸が良くなったり、高さが出てきたりと、良くなってきている」と手応えを口にした。


11月にはグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯、第6戦フィンランド大会が控える。参戦3季目となる同シリーズへ、長岡は「毎年成長している姿を見せたい。自分たちの最大限の演技をするのが目標。それができれば、順位も点数もついてくる。点数にフォーカスしすぎずに、どう演技をするのか、どう楽しむのかを考えながら滑りたい」と力を込めた。


今年7月に結成した「あゆルカ」こと籠谷歩未(24)本田ルーカス剛史(23)組(木下アカデミー)は初の競技会に臨み、フリー77・33点、合計121・67点で2位となった。ペア初挑戦の籠谷は「4分間最後まで滑り切れた。そこが達成できて良かった」と総括。本田は全ての要素で得点が入っていることについて「ゼロがないのは良かった。これからはより細かいところを練習していけるのは収穫」と前を向いた。


今大会は全日本選手権(12月17〜21日、東京・代々木第一体育館)の選考を兼ねており、2組とも出場を決めた。

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