ヤマル(左)、シャビ・アロンソ監督(右) [写真]=Getty Images レアル・マドリードを率いるシャビ・アロンソ監督は、“エル・クラシコ”を前にバルセロナのスペイン代表FWラミン・ヤマルから発せられた言葉に反応しなかった。スペイン紙『マルカ』が伝えた。
「彼らは(試合を)盗み、文句を言う。僕には分からないけど、色々しているよ」。このヤマルの発言がスペイン国内で物議を醸している。レアル・マドリードの面々も「呆れと不快感を覚えた」と報じられるなか、エル・クラシコ前の前日会見ではシャビ・アロンソ監督に対して、ヤマルの発言に関する質問が“3度”もぶつけられた。
ただ、シャビ・アロンソ監督はヤマルの話題に一切言及せず。1回目のヤマルに関する質問では「重要な試合だ。我々が良いプレーをし、楽しむための要素が全て揃っている。それが我々を最も興奮させ、明日の最大の原動力となる」と質問を歯牙にもかけない。
すぐに2度目の質問が飛んだときも「その件について触れる気はない。バルセロナ側から多くの発言が出ているが、全てを評価することはできない。重要なのはピッチ、フィールド上で起きること、我々が歩んできた道、これから待ち受けるもの、そして試合の戦い方だ。それが最も重要であり、我々が取り組んできたことだ」と、盤外戦ではなくピッチ上での結果が全てだと強調した。
会見の最後にfみたびヤマルの話題を振られたときには、「またその話かい?(笑)」と呆れた様子も見せたシャビ・アロンソ監督。「私が考えているのは、非常に激しい、接戦の試合になるだろうということ。あらゆる状況が起こり得ることを認識しており、準備を整えておく必要がある」と最も重要なのは私たち自身だ。私たちの質と強さだ。次に、ボールを持った時と持たない時における、私たちが望む小さなゲームプランがある。結束を固め、プレッシャーのかかる瞬間と距離感をコントロールしなければならない。それが、パフォーマンスをより安定させるために取り組んでいることだ」と語り、自分たちの試合運びのみに集中していると語った。
監督として臨む初のエル・クラシコに向けて指揮官は、「クラシコは特別な試合だ。過去のクラシコと状況は異なる。我々のプロジェクトも異なり、まだ始まったばかりだ。その重要性は認識しているが日々のルーティンは変わらない。特別な試合であり、カレンダーに印をつけた一戦ではあるが、大きく変わることはない。我々は高揚感と闘志に満ちている。明日は決戦の日だ」とも意気込みを示した。
全世界が注目する一戦は、日本時間26日の24時15分(27日の0時15分)からキックオフを予定している。
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