【バレー】アルテミス北海道は開幕連敗も新加入選手が存在感 次戦へ「まずは1勝」長尾のどか

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2025年10月26日 19:34  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

サーブを打つアルテミス北海道の長尾

<Vリーグ女子:北海道0−3浜松>◇26日◇北ガスアリーナ札幌46



アルテミス北海道の青島賢司監督(37)は2連敗にも前を向いた。昨季レギュラーシーズン1位の浜松を相手に、第3セットは中盤まで16−13と3点差をつけてリードした。25日の初戦も第3セットは20点まで一進一退の展開を繰り広げていた。「(2セットを終えて)修正できているというところは評価できる。3セット目のような展開をいかに安定して出していくかというところが、今後の結果に大きく結びついてくるところかなと思う」と分析した。


この日は今季から新加入の2人が存在感を示した。ラリーが続く展開の中、何度もレシーブでボールを拾い続けたのがリベロの榎園紗和(23)。京都橘大から入団した新人で、チームで誰よりも声を出すムードメーカー。両親ともにバレーボールをプレーしていたこともあり、小学生のときから自然とバレーボール選手の道に進んだが、「中学3年からはずっとリベロです」と“専門職”を磨いてきた。「昨日(25日の初戦)相手のプッシュとかにけっこうやられていたので、それは絶対に落とさないようにと思いました」と、前日の反省を踏まえてコートに立った。


そしてもうひとりが攻撃の組み立てを担うセッターの長尾のどか(27)。福岡から加入し、副主将を務める。神奈川の橘高時代からトップリーグでプレーすることを目指し、東海大入学時にセッターへ自らポジションを変更した。「ちっちゃい(165センチ)というのもあってスパイカーだとどうしても現実的に厳しいかなと」。自身の将来を見据えて的確に判断できる頭脳とやり遂げる忍耐力は、27歳のいまも変わっていない。アタッカー陣を率先して自主練習に誘い、ともに汗を流してコミュニケーションを高めていく姿には、青島監督も「(チームメートの)調子を読み取る力とか、発信する力も高い。チームがスムーズにまわっている」と頼りにしている。


開幕カードは2連敗でスタートしたが、長尾は「いいところにしっかりと目を向けつつ、課題を次の週でクリアできるようにしていきたい。まずは1勝取る」と、次戦の11月1日広島O戦(広島・猫田記念体育館)へ目を向けた。

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