
<日本シリーズ:ソフトバンク10−1阪神>◇第2戦◇26日◇みずほペイペイドーム
ソフトバンクが「SMBC日本シリーズ2025」第2戦で逆襲の1勝を挙げた。今シリーズ初スタメンの山川穂高内野手(33)がV打&特大3ランで5打点の大暴れ。山川は自身2度目の日本シリーズで2年連続弾、本拠地球場では初アーチとなった。大砲の爆発でタカ打線は14安打&10得点。強力打線が完全復活し、1勝1敗のタイに戻した。27日の移動日をはさみ、28日の第3戦からは甲子園に舞台を移す。
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山川はドヤ顔で一塁に歩き出した。5点リードとした2回2死一、二塁の場面。ぐんぐん伸びていく打球を満足そうに見つめていた。着弾地点は阪神ファンが陣取る左翼スタンド。ビジターとは思えない声量で応援する虎党を沈黙させた。「いいイメージをもって打席に入ることができた。スライダーを完璧にとらえることができました」。ダイヤモンドをゆっくりと1周する姿は貫禄十分だった。
逆転の一打も山川だった。1回に阪神が先制も、直後に栗原の右前適時打で同点。なお2死一、二塁で右中間フェンス直撃の勝ち越し2点適時二塁打を放った。「仕留めることができました」。柵越えまでもうひと伸びも、リードを奪うには十分な飛距離だった。「いい流れにもってくることができて良かった」。逆襲への1勝を引き寄せた。
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敗れた日本シリーズ第1戦はスタメンから外れた。「ホームランは技術」と言い続ける男は現実に左右されることなく鍛錬を積んだ。第2戦の試合前、アーリーワークでカーブマシンを相手にフリー打撃を繰り返した。打撃フォームの見直しや「間」を修正。西武時代から続ける“ルーティン”である。庄子、緒方ら若手と静寂のみずほペイペイドームで汗を流した。地道な努力がシリーズ2年連続アーチ、さらに本拠地球場での初本塁打につながった。レギュラーシーズン最終盤にたどり着いた右足に重心を乗せる新打法も板についてきた。
山川が2安打5打点と爆発し、打線は14安打10得点で大勝した。CSファイナルステージでは最大3得点。湿っていた強力打線が完全復活した。これで阪神とは1勝1敗のタイ。パ・リーグ王者の実力を見せつけた。第3戦以降は敵地開催。完全アウェーの甲子園でもタカ打線は暴れまくる。【只松憲】
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