
ソフトバンク山川穂高内野手(33)が27日、自身初の日本一へ気合を入れた。
「SMBC日本シリーズ2025」は第3戦から敵地甲子園開催。陸路で関西入りし、野手練習では特守やフリー打撃など精力的に汗を流した。西武時代を含めて過去3度リーグ優勝経験があるが、日本一は果たせなかった。「景色を見てみたい」と意気込み、代打待機になる近藤健介外野手(32)に代わって打線の軸になる。
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肌寒い薄暮の甲子園に山川の元気な声が響いた。「本多コ〜チ、お願いしま〜す」。まだ野手練習のウオーミングアップ前。ナインも全員そろっていない。一足早く汗を流していた山川は、一塁で本多内野守備走塁兼作戦コーチから15分弱、ノックを受けた。
普段は試合を行わないナイターの甲子園だ。山川は「特守っていうレベルでもないですけど」と謙遜しながら「土のグラウンドですし、風とかもあるので。せっかく暗い時間にやるんでチェック。ここで3試合ですよね。しっかり準備しました」と決戦に備えた。甲子園は西武時代の22年交流戦以来、3季ぶり。当時は阪神西勇から左翼越え本塁打を放っている。「(雰囲気に)のまれるとかはないんじゃないですかね。ないことはないと思うんですけど集中しているので。打席に入った時もそうですし、守備で守っている時も」。日本シリーズの甲子園はシーズン以上の大アウェーの雰囲気が予想されるが、イメージもバッチリだ。
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いまだ見ぬ景色を見る。山川は西武時代を含めて過去3度のリーグ優勝経験があるが、いずれも日本一を逃してきた。今季が4度目の挑戦。「僕自身、日本一を取ったことがない。日本一の景色はどんなものかっていうのが分からない。取るために目の前の1試合をやる。取った先にどういうのが見えるのかっていうのは、みてみたい」。改めて初の日本一へ気合。大津のマウンド投球で打席に立ち、フリー打撃では広角に大飛球を放つなど快音を響かせた。
第3戦〜第5戦はセ本拠地のためDH制がない。左脇腹痛から復帰したばかりの近藤は代打待機になる。上昇気配の山川は「スタメンで出ればしっかりできることをやろうかなってところ。頑張りたいです」と頂点を見据えた。【只松憲】
◆日本シリーズ第1戦 阪神は6回、近本、中野の盗塁などで無死二、三塁とし、森下の遊ゴロで同点。佐藤輝の右中間二塁打で勝ち越した。村上は7回1失点。石井が8回のピンチをしのぎ、9回も続投して締めた。
◆日本シリーズ第2戦 ソフトバンクが14安打。1回に栗原、山川の連続長短打で3点を奪い逆転。2回は山川の3ランなどで6点を加えた。山川は5打点、周東はシリーズ新記録の5安打をマークした。
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