
日本からトランプ大統領に贈る「お土産」。どんなものが選ばれるのでしょうか。
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金のかぶと、金のミャクミャク、金の…トランプ氏への定番「金」出水麻衣キャスター:
今回ご紹介するのは、金箔のゴルフボール1個2000円(番組調べ)。実は、来日するトランプ大統領へのお土産候補として挙げられているものです。
なぜ金箔のゴルフボールなのでしょうか。
早稲田大学の中林美恵子教授によると、トランプ大統領は金色が好きで、なおかつゴルフもお好きということです。そのため、金箔が貼られたゴルフボールが検討されているのではないかと言われています。
スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
金箔とゴルフボールなら、沢山持っていそうですけどね。このボールは「よく飛ぶ」とか、日本の会社の特別なボールなら、その価値は上がりますよね。
出水キャスター:
トランプ氏は金色好きということで、過去のお土産を見てみますと、まさに金づくしとも言えます。
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▼2025年2月 日米首脳会談 石破総理(当時)から
金色の「亜麻色縅満天金星兜」:16万8000円(当時)
石破前総理は鳥取出身ということで、鳥取の人形店が用意したということです。
人形のはなふさ 英智哉代表取締役社長によると、2024年11月に外務省から急な電話があったそうです。誰宛にとは言わずに、「外国の方に渡すかぶとを探しています。すぐに準備できるでしょうか?」という問い合わせがありまして、注文としては、“金色的なもの”ということだったそうです。
やはり「トランプ氏=金色」といったイメージが、当時の政府の中にもあったというのが見て取れると思います。
さらに、2025年4月に赤沢経済再生担当大臣(当時)から、▼“金色”の「ミャクミャクソフビちょきんばこ」(8800円)が贈られました。
2016年には、安倍総理(当時)から、▼“金色”のゴルフドライバー、約50万円(当時)が贈られています。
田中ウルヴェ京さん:
こういったものは、きっと使わないんですよね?
出水キャスター:
ある報道によると、実際に使っているという報道がありました。
海外の方に贈る“お土産選び”は、どういった難しさがあると思いますか?
田中ウルヴェ京さん:
国際会議に行ったりするときは、その方のお好きなものや、その方のことをしっかりと考えたと思ってもらえるものが選ばれると思います。しかし金額が難しいですよね。
女性なら扇子やスカーフを贈ります。あまりにも高いものを持っていくのも仰々しいですし、低すぎるのを持っていくのも…となってしまいます。
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出水さんキャスター:
実は、お土産には“金額制限”があります。
アメリカでは「外国贈与勲章法」という連邦法があります。
1966年に制定されたもので、外国政府からのお土産について、大統領を含む政府の職員は、政府の規定額以上の贈り物は“国家予算”として報告する義務があるということです。
27日現在、日本円で約7万円を超えるものに関して報告する義務があり、法律である程度縛られているということです。
トランプ氏は第一期退任後に報告を怠っていて問題になりました。
安倍元総理から贈られた金色のゴルフクラブ(当時約50万円)も規定額以上のため、現在は国立公文書館に寄贈されているそうです。
アメリカ政府から日本の要人にはどういったものが贈られているのでしょうか。
2025年2月の日米共同記者会見の際には、2024年12月にトランプ氏から石破前総理に“トランプ氏の写真集(サイン入り)”が贈られたと明かされました。
田中ウルヴェ京さん:
思い出や記念品をいただくことはありますが、(お土産に)お金をかけるという印象はあまりありません。トランプ氏は自身の写真集ということで、さすがですね。
出水キャスター:
早稲田大学・中林教授は今回のお土産について、▼関係づくりの第一歩、▼円滑な交流のための狙いがあるのではないかとみています。
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【関係づくりの第一歩】
「高市新総理からもらった」と記憶に残したい
→今後の関係性にも影響
【円滑な交流に】
安倍元総理が使っていたゴルフクラブ贈ることを検討
日本の“形見分け”のような文化は、どうみられるのでしょうか。
田中ウルヴェ京さん:
「なぜ安倍元総理が使っていたゴルフクラブをお渡しするのか」、何かしらの説明が必要になりそうですね。
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<プロフィール>
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰

