
<フェニックス・リーグ:西武3−1ハンファ>◇27日◇南郷スタジアム
西武はフェニックス・リーグの16試合を9勝5敗2分けとし、全日程を終了した。
育成選手も含む若手選手による同リーグで、投手陣では育成2年目左腕のシンクレア投手(24)が光った。チーム最多タイの7試合に登板し、8イニング無失点。定評のあるスライダーを生かしながら、打者26人から12三振を奪った。
今季はフォームの崩れから制球に苦しみ、3軍戦でも26回1/3で40四死球という成績。しかし夏の美唄合宿も含め、青木勇人ファーム投手コーチ(48)の親身な指導も実り、このリーグでようやく波に乗ったか。
同じく7試合に登板した成田晴風投手(19)も主に最終回のマウンドを任され、7イニングで自責点1。プロ2年間でまだ2軍登板もないが、今リーグでは自己最速156キロをマークし、阪神藤川監督からも素質をたたえられた。
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今季1軍で5勝の菅井信也投手(22)は25日のオリックス戦(南郷)でノーヒットノーランを達成した。
打者では村田怜音内野手(24)がリーグ戦中盤では21打席9三振と大スランプだったものの、終盤に復調。日本ハム、オリックス、ソフトバンクとの3連戦で3試合連続本塁打。左翼、中堅、右翼と打ち分け、素質の片りんを見せた。
シーズン中は2軍、3軍で三振の多さが目立ってしまった古賀輝希内野手(25)は打撃内容が改善。最後は失速したものの打率は2割7分3厘をマークし、出塁率と長打率はいずれも3割台後半だった。
ポジション性から出場は8試合にとどまったものの、是沢涼輔捕手(25)は打率3割4分8厘。出塁率も長打率も3割台後半をマークし、課題の打撃でアピールした。
育成2年目の谷口朝陽内野手(21)は入団からここまで2軍でも公式戦出場なし。ただ今リーグでは、走攻守にまたきめ細かさが欠けるものの、32打席に立って出塁率と長打率はいずれも4割超。アマチュア時代は投手でプレーしてきたが、野手として確かな成長を見せている。【金子真仁】
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