幅広い条件で名馬を出し活躍 血統表でよく見る「レッドランサム」を紹介

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2025年10月28日 08:00  netkeiba

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【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【レッドランサム】

 ミルリーフ、アーツアンドレターズ、キートゥザミント、フォートマーシー、シーヒーローなどと同じく、ポール・メロン氏が所有した米バージニア州のロークビーステーブルで誕生しました。現役時代はアメリカで走り3戦2勝。デビュー戦となった米サラトガ競馬場のダート5ハロンで56秒4/5のレコードタイムを樹立したものの、重賞に出ることなく3歳春に早期引退しました。

 競走実績は貧弱ながら種牡馬として大成功。初年度産駒の活躍で1994年の北米ファーストシーズンサイアーチャンピオンとなり、イギリスではスリペカンがシャンペンS、リッチモンドS、コヴェントリーSと短距離重賞を3連勝しました。

 父ロベルトは芝・ダート兼用でスタミナ豊富。しかし、レッドランサムは優秀なスピードも持ち合わせており、配合次第でスプリンターから2400m向きの産駒まで出しました。

 カジュアルルック(英オークス)、エレクトロキューショニスト(ドバイワールドC、英インターナショナルS)、レッドクラブス(スプリントC)など全世界で100頭以上のステークスウィナーを出し、日本ではロックドゥカンブがセントライト記念とラジオNIKKEI賞を勝ちました。代表的な後継種牡馬のインティカーブは、スノーフェアリー(エリザベス女王杯2回、英オークス、愛オークス、愛チャンピオンS、香港C)をはじめ多くの一流馬の父となりました。

 リバティアイランド、ダノンプレミアム、ジャスティンパレス、パレスマリスなど多くの名馬の血統に含まれています。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「アメリカの連続リーディングサイアー記録は?」

 19世紀を含めればレキシントンの14年連続(1861〜1874年)が最高記録です。20世紀以降ではボールドルーラーの7年連続(1963〜1969年)が最も優れています。現役種牡馬のイントゥミスチーフは、2019年から2024年まで6年連続リーディングサイアーとなっており、今年も2位ノットディスタイムを引き離してトップの座にあります。このまま年末まで首位を保てばボールドルーラーの7年連続に並びます。

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