山上被告「全て事実」=殺人認め、量刑争点に―安倍氏銃撃初公判・奈良地裁

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2025年10月28日 14:31  時事通信社

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時事通信社

奈良地裁で開かれた安倍晋三元首相銃撃事件の初公判に出廷した山上徹也被告(手前)=28日(イラスト・松元悠氏)
 奈良市で2022年、参院選の応援演説中だった安倍晋三元首相を手製銃で殺害したとして、殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判の初公判が28日、奈良地裁(田中伸一裁判長)で開かれた。被告は「全て事実です。間違いありません」と述べ、殺人罪を認めた。弁護側は、銃刀法違反の発射罪は成立しないと主張した。

 首相経験者が選挙中に銃撃され、社会に大きな衝撃を与えた事件は、刑の重さが主な争点となる。判決は来年1月21日。

 検察側は冒頭陳述で、被告は、母が多額の献金をした世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に恨みを募らせ、教団トップを襲撃しようと計画。手製銃を約10丁製造したが、新型コロナ禍などで断念したと指摘した。

 その後、安倍氏が教団の関連団体にビデオメッセージを寄せていたことを知り、安倍氏と教団には関係があると考えていた被告は「非常に著名な安倍氏を対象にすれば、旧統一教会に注目が集まり、批判が高まる」などと安倍氏に狙いを定めたと主張。「聴衆らに被害が出てもおかしくない犯行。前例を見ない、極めて重大な結果、社会的反響をもたらした」と批判した。

 弁護側も冒頭陳述を行い、被告は兄の自殺をきっかけに教団幹部への攻撃を決意したが断念したと指摘。「教団が大きく活動できているのは、有力政治家が親和的な姿勢を見せているからだ」と考え、安倍氏銃撃を決めたと説明した。

 また、母の教団入信を巡って家庭内でいさかいが絶えなかったなどとし、被告の生まれ育った環境を「宗教的虐待に当たる」と主張。量刑を判断する上で十分考慮されるべきだとし、手製銃については、威力面などから銃刀法の発射罪が規定する「砲」には当たらないと訴えた。

 起訴状によると、山上被告は22年7月、奈良市で安倍氏に向け、手製銃を2回発射。左上腕部などに命中させ、失血死させたとされる。 

安倍晋三元首相銃撃事件の初公判が開かれる奈良地裁の法廷=28日午前、奈良市(代表撮影)
安倍晋三元首相銃撃事件の初公判が開かれる奈良地裁の法廷=28日午前、奈良市(代表撮影)


初公判のため奈良地裁に入る山上徹也被告を乗せたとみられる車=28日午後、奈良市
初公判のため奈良地裁に入る山上徹也被告を乗せたとみられる車=28日午後、奈良市


初公判のため奈良地裁に向かう山上徹也被告を乗せたとみられる車(中央)=28日午後、奈良市
初公判のため奈良地裁に向かう山上徹也被告を乗せたとみられる車(中央)=28日午後、奈良市

このニュースに関するつぶやき

  • 山上は、メリケンの指令を、受けた、架空の人物??? メリケンは、統一教を、つぶしたい、ニホンの汚染議員は、統一教を、護りたい Σ( ̄▽ ̄|||)) さぁ、どぉなる???
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