
安倍晋三元首相(当時67歳)の銃撃事件を巡る山上徹也被告(45)の裁判員裁判で、検察側は冒頭陳述で「手製銃を利用した類を見ない事件で、母親が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に傾倒していたことは被害者に関係ない」と述べた。
検察側は母親の教団への高額献金のほか、それに伴う経済苦があったが、「不遇な生い立ちを送っても、犯罪を犯さない人もいる」と指摘。裁判員らに対し、「被告の情状を考える際、被告の生い立ちは大きく左右されるものではない」と述べた。
そのうえで選挙演説中の事件だったことから、ほかの聴衆に影響が出てもおかしくなかったと指摘。「危険性は目を見張るものがあった」と指摘した。
起訴状によると、被告は2022年7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で参院選の応援演説中だった安倍氏に向かって手製銃を発砲し、殺害したとされている。
初公判は午後2時から始まった。被告、弁護側が起訴内容について意見を述べた後、検察側が冒頭陳述を開始。被告の経歴や事件に及んだ経緯などを説明している。判決は26年1月21日に言い渡される。【岩崎歩、田辺泰裕】
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窃盗容疑の自称21歳 14歳だった(写真:TBS NEWS DIG)149

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