山上被告、肘をついて資料に目を通すこと多く 元首相銃撃初公判
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2025年10月28日 17:49 毎日新聞

安倍晋三元首相銃撃事件で、山上徹也被告の初公判が開かれた奈良地裁=奈良市で2025年10月28日(代表撮影) 安倍晋三元首相(当時67歳)が死亡した銃撃事件の裁判員裁判で、奈良地裁に出廷した山上徹也被告(45)は検察側や弁護側の説明に聴き入った。弁護人の隣に座り、机に肘をついて資料に目を通すことが多かった。
被告は2022年7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で参院選の応援演説中だった安倍氏に向かって手製銃を発砲し、殺害したとして起訴された。
発生から3年が過ぎて始まったこの日の初公判で、被告は「私がしたことに間違いない」と起訴内容を認めた。検察側は被告の自宅から押収した手製銃の写真を法廷内のモニターに映すなどして説明。被告は手元に渡されたとみられる資料に目を落としていた。
検察側は、被告の母親が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に入信したことを受け、被告が教団に強い恨みを持つようになったと指摘。検察側は動機について「首相経験者で有名な人物の安倍氏を襲撃すれば、社会の注目が集まり、教団への批判が高まると考えた」と述べた。【岩崎歩、田辺泰裕】
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