Jリーグが理事会において3クラブのJ3条件付き入会を承認 Jリーグは28日、同日付で開催した理事会において、Jリーグ入会申請のあったラインメール青森、レイラック滋賀、ヴェルスパ大分の3クラブについて、Jリーグ(J3)への入会を条件付きで承認した。
ラインメール青森、レイラック滋賀、ヴェルスパ大分については、9月25日に開催された理事会において、2026特別シーズン(2026年1月から同年6月に特別シーズンとして設定する期間/入会対象のJ3では『明治安田J2・J3百年構想リーグ』が開催)におけるJ3クラブライセンスの交付が決定。今回の理事会にてJリーグ入会が審議されることが明かされていたが、J3への入会が条件付きで承認された。
なお、9月25日に開催された理事会においては、いわてグルージャ盛岡、ヴィアティン三重、クリアソン新宿についてもJ3クラブクラブライセンスの交付が決まっていたが、これらの3クラブは、今シーズンの第27回JFLで順位要件を満たせないことが既に決まっている。そのため、今回のJ3条件付き入会は否認された。
今回の審査結果により、ラインメール青森、レイラック滋賀、ヴェルスパ大分の3クラブは、11月23日に開催されるJFL(日本フットボールリーグ)最終節における最終順位、平均入場者数および年間入場料収入の要件を満たすことを条件に、JFL最終順位1位のクラブは自動で入会が確定する。JFL最終順位2位のクラブは、J3・JFL入れ替え戦に勝利することで、入会が確定する。
今シーズンの第27回JFLは残すところ4試合となっており、第26節終了時点で、レイラック滋賀は勝ち点「53」を獲得して首位に立っている。そんなレイラック滋賀を勝ち点差「2」で追う2位につけているのが、J3クラブライセンスを申請していないHonda FC。3位のラインメール青森は、首位のレイラック滋賀との勝ち点差が「9」、2位のHonda FCとの勝ち点差が「7」の状況。6位のヴェルスパ大分は首位と勝ち点が「10」、2位と勝ち点が「8」離れている。
現在、JFLで首位に立つレイラック滋賀については、クラブを通して年間入場料収入1,000万円の到達はクリアしたことを明かしている。そのため、残る4試合で1試合平均入場者数2,000人を上回り(※現在は2,201人/クラブ発表によると、残すところ1,391名で達成)、このままの順位でシーズンを終えると、J3自動入会が確定。2026年の上半期から明治安田J2・J3百年構想リーグに参戦できる。
レイラック滋賀が首位、Honda FCが2位でシーズンを終えた場合は、J3・JFL入れ替え戦は行われず、2025明治安田J3リーグで最下位のチーム(※第33節終了時点ではアスルクラロ沼津)がJ3会員資格を自動的に喪失する。一方で、Honda FCが逆転で首位に立ち、レイラック滋賀が2位に沈んだ場合は、レイラック滋賀が2025明治安田J3リーグで最下位チームとのJ3・JFL入れ替え戦を戦う。
なお、J3クラブライセンスを申請していないHonda FCが3位以下に落ち、レイラック滋賀、ラインメール青森、ヴェルスパ大分のうち2チームが上位2チームに入った場合、年間入場料収入1,000万円および1試合平均入場者数2,000人を上回ったことを前提とすると、首位のチームはJ3自動入会が確定し、2位のチームがJ3・JFL入れ替え戦を戦う。このケースだと、2025明治安田J3リーグで最下位のチームはJ3会員資格を自動的に喪失し、19位のチームがJFLの2位チームとのJ3・JFL入れ替え戦に臨む。
J3入会審査項目は下記の通り。
■J3入会審査項目
※Jリーグ規約 第17条第3項より抜粋
・入会直前年度までに、安定的な支援組織の整備に向けた取り組みを行っていること
・入会直前年度のJFLのリーグ戦におけるホームゲームにおいて、1試合平均入場者数が2,000人に到達し、かつ年間入場料収入が1,000万円に到達していること。
・短期的に資金難に陥る可能性が極めて低いとJリーグが評価できる状態にあること
・入会直前年度のJFLのリーグ戦における最終順位が2位以内であること
・入会直前年度のJFLのリーグ戦における最終順位が2位のクラブについては、第20条の2に定めるJ3・JFL入れ替え戦に勝利すること