
<日本シリーズ:阪神1−2ソフトバンク>◇第3戦◇28日◇甲子園
ソフトバンク今宮健太内野手(34)が超ファインプレーで同点ピンチを救った。1点リードの6回2死一、二塁の守備。坂本がバットを折りながら上げた飛球が左前に上がった。同点か…。だが次の瞬間、遊撃今宮が背走しながら半身でジャンピングキャッチ。「最初は余裕でいけるのかなって思ったんすけど、なんかフワフワ、フワフワあっちに行ってんな、みたいな感じ…で。最後、なんとかグラブに収まってくれてよかった」と笑った。
再現VTRのようだった。11年前の14年6月8日交流戦阪神戦、同じ甲子園でまだ22歳だった今宮は同じような曲芸キャッチを見せた。7回、上本の後方への飛球にジャンプ。1度はボールがグラブからこぼれたが空中で再びつかみ取り、顔面を芝生に打ちつけたが、ボールは離さなかった。「一発で取れば何ともなかったんですけどね」と当時のこともしっかり覚えていた。
5年連続ゴールデングラブ賞の日本を代表する遊撃手も今季は度重なる故障で3度の離脱。9月27日、リーグ連覇の胴上げ時も姿はなく、2軍中日戦でポストシーズンへ調整していた。
同郷の後輩川瀬に第2戦までスタメンを譲っていたが、今シリーズ初のスタメン起用に応えた。“守備で決めた“打点1”。衰え知らずの美技で今宮ここにありを示した。【石橋隆雄】
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。