注目の理由は容量とヒートポンプ - シャープの新型ドラム式洗濯乾燥機は少人数世帯にちょうどいい

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2025年10月29日 07:20  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
シャープのプラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機に、注目の新モデル「ES-8XS1」が加わる。洗濯容量は8kg、乾燥容量は4kgで、11月27日の発売、想定価格は28万4,000円だ。



「注目の」と書いたのは、現在の住環境やユーザーニーズのトレンドをしっかり押さえているから。具体的には以下のような理由だ。


ドラム式洗濯乾燥機へのニーズが高まっている。

少人数世帯(1人〜2人)が増えており、容量的にちょうどいい(洗濯容量8kg・乾燥容量4kg)。

本体を極力コンパクトに(幅640×奥行き600×高さ1,040mm)。

本体カラーとして、ラスターホワイトとグレイングレーを用意。

省エネ性能に優れたヒートポンプ乾燥方式を採用。


洗濯機(洗濯乾燥機)全体としてドラム式の構成比は年々高まっており、一方で住環境はどんどん狭くなっている。ドラム式洗濯乾燥機の場合、昔から設置スペース(自宅に置けるか置けないか)という問題を抱えていて、洗濯機を置くサニタリー空間も昔より今のほうが狭くなっている物件は多い。大型家電の代表格である洗濯機といえども、できるだけ小さいものが求められる時代だ。



そして近年は何ごとも「必要十分」を重視する傾向があり、少人数世帯が導入するドラム式洗濯乾燥機でいえば「洗濯容量8kg・乾燥容量4kg」は、まさに必要十分。筆者などは「(洗濯機も)大は小を兼ねる」という世代なのだが、必要十分という考え方も大いに理解できる。加えて、洗濯容量・乾燥容量が小さくなれば、一般的には本体サイズも小さくなり、つまり置ける住環境が増えるというわけ。


デザイン面では、ボックス型の直線的な本体と、グレイングレーの本体カラーに注目だ。自宅の雰囲気をダークカラーにすることは1つのトレンドになっており、リビング、キッチン、バスルーム、サニタリールームなど、グレー系のインテリアが増えている。



家電製品を見渡してみても、各メーカーがダーク系の製品カラーを拡充していることが分かる。シャープのドラム式洗濯乾燥機でも、2025年9月に新発売した上位モデルの「ES-12X1」にはグレイングレーがあり、当初の想像以上に選ばれているそうだ。


乾燥方式にヒートポンプを採用したことは、今回のES-8XS1において最大のポイントといってもよいほど。現在、洗濯容量8kg・乾燥容量4kgクラスのドラム式洗濯乾燥機において(各メーカーの現行モデル)、ヒートポンプ乾燥方式を採用している製品はES-8XS1だけだ。



ヒートポンプ式は、もう1つの熱ヒーター式と比べて消費電力が低く、シャープ製品同士で比較すると、年間の電気代が約2倍も違う(今回のES-8XS1と、2024年モデルのES-S7K)。一概には言えないのだが、ヒートポンプ式は低温で優しく乾燥するため、衣類が縮みにくく、ふんわり仕上がるという特徴も。また、ES-8XS1は乾燥時に外部への排気がないため、設置した場所の湿度/温度の上昇を抑えられる。


○生成AIサービス「COCORO HOME AI」で上手な洗濯を



スマートフォンのスマートホームアプリ「COCORO HOME」に対応。アプリからさまざまな設定や動作を実行できるほか、生成AIサービス「COCORO HOME AI」も利用可能だ。「COCORO HOME AI」は、洗濯にまつわる疑問などを文字入力すると、ES-8XS1のユーザー向けに適切な回答を表示する機能。



例えば「ダウンジャケットはどうやって洗う?」と入力すると、ファスナーやボタンを閉める、洗濯ネットに入れる――といったように、手順を含めて教えてくれる。ES-8XS1の洗濯コースにぴったりのものがない場合、クラウド上からダウンロードしてそのままES-8XS1へ転送して洗濯乾燥できる専用コースを提案する機能も便利。常に完璧な答えが返ってくるとは限らないが、ちょっとした疑問や上手な洗濯方法などをどんどん聞いてみると、新しい発見があるかもしれない。


もちろん、液体洗剤と柔軟剤の自動投入機能もあり、タンク容量はどちらも約600mlだ(手動投入も可能)。標準的な運転時間は、洗濯から脱水が約42分(8kg)、洗濯から乾燥だと約148分(4kg)となる。清潔機能としては、汚れがたまりやすいドアパッキンの自動洗浄、洗濯槽の自動お掃除、乾燥ダクトの自動お掃除、シャープ独自のイオン成分「プラズマクラスター」による衣類の除菌/消臭――などを搭載している。(林利明)

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