米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)=2月3日、東京都内(AFP時事) 【シリコンバレー時事】対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を展開する米オープンAIは28日、営利子会社を公益と利益追求を目的とする企業形態に転換する組織再編を完了したと発表した。非営利団体が経営を握り、監督する。提携関係にある米マイクロソフト(MS)が転換後の組織の株式約27%を保有することも明らかにした。
オープンAIはこれまで、非営利団体がチャットGPTなどを開発する営利子会社を監督し、AIによる公益を追求する体制を取ってきた。その後、AI開発にかかる膨大な費用を投資家から集めるため、営利企業が主導する形への移行を模索したが、AIの安全性よりも利益を優先するのではないかとの批判が高まり、断念していた。