
ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典氏が設立した財団「大隅基礎科学創成財団」に、数日で400件を超える寄付が集まった。希少がんにより22歳で亡くなったXユーザー「なかやま」(@nkym7856/中山奏琉)氏が、死期を悟って生前に予約投稿した「グエー死んだンゴ」の反響で、支援の輪が基礎研究に広がったため。
財団の公式Xは、なかやま氏の思いを「科学の発展につなげることでお悔やみにかえたい」とコメント。大隅理事長にも、なかやま氏のことや寄付者からのコメントを伝えたとし、「心より『成仏してクレメンス』と申し上げます」と述べている。
大隅基礎科学創成財団は、基礎研究を支援するために2017年に設立された公益財団。基礎科学研究の探究と次世代研究者の育成を支援している。
「グエー死んだンゴ」は、旧「2ちゃんねる」発のネットスラング(なんJ語)で、がんで命を落としたなかやま氏が、死を予感してXに残した“辞世の句”だった。これを見たXユーザーは、「成仏してクレメンス」となんJ語で追悼。「香典包んだンゴ」と、がん研究関連施設に寄付するムーブメントが起きた
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この流れを受けて10月26日、Xユーザーの「渡瀬ゆず」氏が、同財団への寄付を呼び掛けたところ、28日に朝までに180件を超える寄付があったという。29日朝までにさらに220件積み増し、400件を超えたそうだ。
財団のニュースレターによると、2023年8〜7月の年間の寄付件数が371件(1億2267万円)。件数だけで見ると、数日で1年分を超える寄付があったことになる。
財団の公式Xは、なかやま氏の記事を読み返すたび「同じ親として胸が詰まります」とコメント。「その想いを、科学の発展につなげることでお悔やみにかえたいです。 大隅理事長にも、皆さまのコメントと中山君のことをお伝えしました。 心より『成仏してクレメンス』と申し上げます」と述べている。
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