
JR東海は、リニア中央新幹線の品川〜名古屋間の総工事費が11兆円に膨らむ見通しを示した。
当初は5兆5,200億円を見込んでいたものの、2021年4月に精査を行い、2023年12月に7兆400億円に増額する工事実施計画の変更認可を受けた。近年の物価等高騰や難工事への対応などの増額要素が判明したことから精査し、増額した。
工事費は営業キャッシュフローを主体に、不足分は資金調達で賄う。開業時期は便宜上2035年とした場合、営業キャッシュ・フローに加えて約2億4,000万円の資金調達を行えば必要資金を賄え、健全経営と安定配当を堅持できるという。資金調達は社債と借り入れとし、金利は3%としている。
開業翌年度の営業収入は1兆6,400億円、経常利益は650億円、長期債務残高は7兆1,000億円としている。営業収益は東海道新幹線「のぞみ」の指定席価格に700円を上乗せし、航空や東海道新幹線からの転移数を想定して算出した。開業翌年度の増収額は約700億円と見積もっている。
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