 芸備線・備後落合駅に停車するJR西日本の車両(資料)
芸備線・備後落合駅に停車するJR西日本の車両(資料) JR西日本は29日、利用人数が一定の基準を下回ったローカル線の2022〜24年度の赤字額の合計が、267.5億円に上ったと発表した。3年間の収支の平均は、該当する19路線32区間で全て赤字だった。沿線人口の減少による乗客の落ち込みに人件費の上昇などが加わり、厳しい状況が続いている。
        
    
         公表対象は、1キロ当たりの1日平均利用者数である「平均通過人員」が2000人を下回った区間。コロナ禍前の2019年から2路線2区間増え、在来線の約36.7%を占めている。
        
    
         最も赤字額が大きかったのは、山陰線出雲市〜益田区間の32.5億円。一番採算が悪かったのは芸備線の東城〜備後落合区間で、100円の収入を得るのに9945円の費用がかかった。