【阪神】佐藤輝明がバース超え日本シリーズ4戦連続打点「やることは変わらない」逆境もキッパリ

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2025年10月29日 22:48  日刊スポーツ

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阪神対ソフトバンク 8回裏阪神1死一、二塁、佐藤輝は中前適時打打を放つ(撮影・上田博志)

<日本シリーズ:阪神2−3ソフトバンク>◇第4戦◇29日◇甲子園



崖っぷちに立たされても、試合後の阪神佐藤輝明内野手(26)は淡々と次戦を見据えた。


2日続けて1点差での惜敗。これでソフトバンクに3連敗で1勝3敗と王手をかけられ、追い込まれた。それでも4番としての仕事はこれまでの試合と変わらない。キッパリと言い切った。


「昨日も言ったように、もう1点、2点じゃないですか? 切り替えるというか、やることは変わらないので」


この日も役割を果たした。3点ビハインドの8回。近本、中野でつくった1死一、二塁の好機に、甲子園は異様な空気に包まれた。今季何度も見せてきた得点パターンで、打席には4番佐藤輝。割れんばかりの声援を背に、松本裕の146キロフォークを捉えた打球は二遊間を抜く中前適時打となった。


右中間への決勝二塁打を放った25日の初戦から、これで日本シリーズ4試合連続の打点。前試合時点で並んでいた85年のバースを超え、球団歴代最長の記録となった。40本塁打、102打点でセ・リーグ2冠を獲得した今季。シーズン同様に好調のバットで、チームの窮地を救いたい。


チームにとっても、長いトンネルを脱する大きな一打となった。同シリーズで阪神が得点圏で安打を放ったのは、26日の第2戦以来。自身が放った先制の右前適時打以来、打線全体でも24打席ぶりの安打となっていた。前夜の第3戦でも打線全体では14打席あった好機ですべて凡退。これまで遠かった「あと1本」。主砲自ら、逆襲へのキッカケを生み出した。


DeNAとのCSファイナルステージから、ここまでポストシーズン全7試合で安打をマーク。日本シリーズでも変わらず打率3割3分3厘と好調を維持している一方、いまだ本塁打は打てていない。今季何度も試合の流れを変えてきた、4番の豪快な1発。日本一への期待を一身に背負い、まずは甲子園での胴上げを全力で食い止める。【波部俊之介】

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